広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

土手長町 擬木/巣

2021-06-22 23:18:16 | 秋田のいろいろ
秋田市中心部、土手長町通り(県道233号~28号)から2題。
まずはこの記事の続き。
3月中頃、「広小路西」交差点の突き当りの、歩道と車道の間に設置された擬木の柵が、傾いていた。広小路を直進して来た車が、突っこんだのだと思われた。コーンが置かれたまま変化がなかったが、ちょうど3か月経った6月15日頃、工事が行われて、
復旧
工事後はコーンが置かれていたが、22日午後に撤去された。

以前は、交差点部分は切れ目のない一体的な柵だったのを、影響を受けた部分だけ、4スパン分撤去し、そこに新品の擬木の柵を設置する手法。
新しい擬木も、高さなど極力、変えないよう意識したことはうかがえるが、どうしても分かってしまう。色・光沢も違うし、新旧の区切り部分では柱が2本連続するので。
新しい擬木と近接して見えづらいが、以前からの擬木で新たに「端」になった柱では、かつて横方向の部材が出ていた穴を埋めている。

縁石は再利用したものと、交換したものが混ざっている。 

以前の擬木はコンクリート製だったが、新しいものはプラスチック製のプラ擬木だろうか。焼き目を入れたようなリアルさはあるが、光沢があるのは作り物感が強い。
万一、また車が突っこんだ場合、守り切れるのか(歩道や川に突入してしまわないか)心配でもある。
以前と同じく、天面には反射材のようなものが置かれている。行き止まりを示す「<<< >>>」みたいな反射板を付けたほうがいいのでは?

反射材がない天面では、“年輪”が見える。15本ほど刻まれている。(本物の木ならもっと年数がかかるのでは)
古いほうにも年輪はあるが、薄れている
【11月30日追記】新しい擬木天面にある、上記で「反射材」とした部分には、小さい赤色LEDが複数個ずつ埋めこまれていて、夜間に点滅していた。古いほうは発光を確認できず。


ついでに、ここの道路外側、旭川岸の擬木柵。道路とは設置時期が異なると考えられるが、デザインは酷似し、道路も河川も秋田県(秋田地域振興局建設部の別々の課)が管理者である。その一部は、
コンクリートがはがれ落ちて、鉄筋が露出

横方向でも
秋田県さんは、把握しておられますよね?
直ちに危険ではないようには見えるが、歩行者が寄りかかって川に転落などないようにお願いしたい。



もう1つは新規の話題。「二丁目橋」交差点の東側と、「五丁目橋」交差点の東側北寄りの2か所。
二丁目橋交差点。左が二丁目橋、右はみずほ銀行秋田支店

五丁目橋交差点。左方が南大通り、右が五丁目橋
どちらにも「カラスの巣あり 通行注意」の立て看板。車道ではなく歩道向きに立てられている感じで、二丁目橋はイチョウ、五丁目橋はケヤキの、それぞれ2本の街路樹をはさむように、両方向向き1枚ずつ。4枚とも同じ書式で、まだ新しそうな看板。気付いたのは1週間ほど前だった。
 
カラスは木や電柱に巣を作って、産卵・子育てする。その期間、人間が下を通ると攻撃することがあるから、それの注意喚起。
道路パトロールをしていて見つけたのか、実際に被害があったのを受けて作ったのか。秋田県にしては気が利いている。でも秋田県は「融雪装置故障中」という立派な看板を立てるように、表示による言い訳はやっている。

電柱に巣を作られた場合、材料に針金が混ざっていると停電のおそれがあり、電力会社は対策をしている。
最近は「営巣監視中」という表示が付いている電柱もあって、それは送配電に影響がない状態であることを確認済みの巣ということらしい。むやみに撤去すると、影響がある場所に作り直される可能性があるし、巣立つまでは見守るという気持ちもあるのだろう。
県道では、看板で歩行者・自転車が気をつけてもらうのが、無難な対策ということなのでしょう。

あんまり見上げると襲われそうだから、通りざまにおそるおそる観察。
五丁目橋では、2本のケヤキで大きさが違う。南側の小さいケヤキには巣はなさそうで、枝葉がうっそうと茂る北側の中にあるのだろうか。

二丁目橋のイチョウも大小差があるが、これは向かい側などから見ると、北側の大きいほうに巣があるのが目視できる。みずほ銀行の宝くじ売り場窓口の真横。
通った時は、親カラスが1羽いて「カーカー」と鳴いていた。怒ってはいなそうで、何もされなかった。


濁ったガーガーでなく、澄んだカーカーという声からすれば、二丁目橋の巣はハシブトガラスだと思われる。育児中に人を攻撃するのはハシブトガラスのみで、ハシボソガラスはやらないらしい。
ちなみに、千秋公園周辺で見られるような、木の実を道路へ落として割る行動は、逆にハシボソガラスしかやらないという。秋田市中心部でも2種ともいるようだ。

土手長町通りは電線が地中化されていて、巣作りできる場所は限られているのだろう。だけど、何もこんな車がたくさん通る場所に作らなくても…とも思うが、タカみたいな外敵は来ないだろうし、旭川対岸の川反などで餌を入手しやすい(コロナの今はそうでもないか)メリットはあるのかもしれない。【23日追記・水が少なくなった旭川に降りて「烏の行水」する個体もいた。】

カラスが人を襲うのは、子育て中に親鳥が行うだけで、他の季節や集団で襲うことはないという。くちばしでつつくことはできず、人の背後に向かって、飛び降りざまに足で頭を蹴る。
僕は数年前、秋田東中学校の踏切側の交差点でやられたことがある。襲う前に鳴くなど威嚇行動があるというものの、そういうのに気づかなかったのか、いきなりだったのでかなりびっくりした。痛さはそれほどでもなかった。
頭髪の少ない人、子ども、足腰の悪い人がやられたら、危ないかもしれない。

帽子や傘をさして後頭部を隠すと、襲わないらしい。両手を上げるのも効果的というが、かえって刺激になりそうな気もしてしまうし、ちょっと恥ずかしい。可能ならば、巣立つまで通るのを避けたほうが無難かもしれません。
この後、カラス看板は増設された
コメント (2)
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