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秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

長野市のスーパー

2016-06-26 21:33:07 | 旅行記
信州旅行記(前回の記事)。長野市街地のスーパーなどのお店について。
百貨店は、長野駅善光寺口を出て右、長野大通り側に「ながの東急百貨店」。
長野電鉄で長野駅から4~5駅目周辺に、かつてジャスコ(1975~2007年)があり、2014年にイオンタウン長野三輪(核店舗はザ・ビッグ)として営業再開。今はイオンリテール(旧ジャスコ・サティ)の店舗はないようだ。


前回取り上げたように、長野駅から長野電鉄で2駅の権堂駅の上、長野大通り沿いに、長野電鉄所有のビルのテナントとして、イトーヨーカドー長野店(1978年開店)が入る。
ちょっと狭いけど平均的なヨーカドーといった感じ。名産である杏のお菓子など、手頃なおみやげがけっこう揃っていた。

イトーヨーカドー長野店は、県外他店舗よりも、看板が目立つ気がした。
前回掲載の権堂駅出口の写真にも、建物と独立した縦位置の「Ito Yokado」が設置されていた。外壁には、

下の正方形の鳥マークの看板は、他店舗でも見かける。上の縦長の鳥マークの2色の看板は、あまり見かけないはず。

屋上の看板は、他店舗より2回りくらい大きそう。今はやや控えめに「7&i」マークが入っていたが、以前は大きな鳥がいたのかも。
長電権堂ビル。ここから見るとヨーカドー色が薄い
上の写真では、右が長野大通り、後方が長野駅、左が善光寺表参道(中央通り)。

イトーヨーカドーから表参道までは、400メートルほどのアーケード商店街。「権堂商店街」「権堂アーケード」などと呼ばれる。

1995年に架け替えられた高いアーケードの両側に店が並ぶ。裏には夜の飲食店などがあり、繁華街・歓楽街渾然一体となった感じ。長野随一の繁華街で2002年時点で1日2万5000人が通行していたとのこと。
観光客よりは地元向けの商店街か。昔よりは寂れているのかもしれないけれど、最近の地方都市の商店街としては活気があるほうでしょう。
【2023年5月21日追記・イトーヨーカドー長野店は2020年6月で閉店。跡には地元企業「綿半」が入った。単なるテナント入れ替えや完全建て替えではなく、ヨーカドー時代の5階建てのビルを2階建てに減築して改装したとのこと。建物名は「長電権堂ビル」から「権堂ウエストプラザ」になり、核テナントが「綿半スーパーセンター権堂店」。】


ダイエー秋田店に思い入れがある者として気になるのが、他の地方都市でかつてのダイエーがどうなっているか。
これが元・ダイエー長野店
長野駅から表参道を700メートルほど、長野電鉄では長野と権堂の間の市役所前駅から400メートル弱の「新田町」交差点に、建物が残っていた。8階建てで大きく、やや古めかしい趣き。

「長野センタービル」というビルにダイエー長野店が1976年開店し、2000年に閉店。(ダイエーとしては長野市郊外のオリンピックプレスセンターの跡に移転した形だったが、それも2005年に撤退。)
建物を長野市が取得し、2003年に「もんぜんぷら座」としてオープン。

「株式会社まちづくり長野」という第3セクターが運営し、行政機関、市民活動や学習スペース、NTTソルコのオフィスが入っている。
今知ったけど、上のほうのフロアにも、自由に立ち入れる部分があるようだ。そこから市街地を展望できるかな、と思ったけど、こういう建物って窓がとても少ないから、無理かな?

1階は「トマト食品館」という食品スーパー。これも同じ3セクによる直営らしい。
なめたけやジュースなどを作る「ナガノトマト」とは無関係でしょうね。あちらは松本市の企業。
スーパーには入ってみた。充分な品揃えで、市街地に住む人のニーズに応えているようだ。ただし、旅行客としては、信州ならでは長野市ならではの品揃えがもっとあってもいい。地元スーパーが選んだ地元商品を買えたら楽しいのに。この点では、イトーヨーカドー長野店のほうが上手だと思った。


長野の地元スーパーとしては「デリシア」というのが幅を利かせているらしい。アルピコ交通グループの企業。
店舗ブランドは複数あり、企業名は今春、アップルランドからデリシアに変更。
松本近隣のイトーヨーカドーの食品売り場を担当している(いた)店もあり、イトーヨーカドーとは良好な関係らしく、全店でnanaco決済ができる。ヨーカドーにとっては競合他社であるスーパーで使えるとは珍しい。

その1つ、長野市内の「マツヤ」へ入ってみた。
すると、パンやまんじゅうなんかが置いてある辺りに、平べったくて丸いあんドーナツがあった。
秋田県北秋田市の山口製菓店の「アンドーナツ」だ。
秋田ではスーパーでわりと売られている。まさか信州まで来ているとは信じられず、そっくりな別物かと思ったが、まぎれもなく本物。
わりと広範囲に流通しているようだ。


最後に、こんなスーパーも。
長野駅善光寺口を出て左。ホテルメトロポリタン長野の横から線路沿いの小さな道を信越本線上り方面へ進む。
秋田駅のメトロポリタン秋田から北側、あるいは弘前駅のホテルナクアシティ弘前から南側のような雰囲気の場所。典型的な地方都市の大きな駅の線路沿いの裏道ってことか。
駅から400メートルの辺りに、
このスーパー
平屋の平べったい建物で分かりにくいけれど、
「生鮮市場JC長野中央店」
JR東日本長野支社の子会社「しなのエンタープライズ株式会社」、2011年からは合併により「株式会社ステーションビルMIDORI」が「生鮮事業」として運営するスーパー。国鉄共済組合物資部という、職員の購買部的なものが発展した形らしい。
現在はこの長野中央店1店舗だけだが、2015年2月22日までは北長野駅前に「北長野店」があったそうで、同店は1994年10月7日に開店している。(同駅は2015年春の北陸新幹線開業時に3セク化されてJR東日本のものではなくなったので、それが関係するのだろうか)

ここで「生鮮市場」と「JC」の名称について。個人的にはどちらも興味をそそられる。
まず「JC」。これはJR東日本の駅を昔利用していた人には分かるでしょう。
駅のコンビニエンスストア「NEWDAYS」の前身の1つが、「JC」だった。1988年から出店していて、2001年にNEWDAYS化。

首都圏以外では、各支社(の子会社)がフランチャイズとしてJCを展開していた所もあった。
秋田支社ではジェイアールアトリスが運営していた秋田駅中央改札口向かいの現在のNEWDAYS秋田ぽぽろーど店や、大館駅などがそうで、たしか「JCエニーズ」という店舗名だった。
長野支社でもそうだったようだが、どういうわけかスーパーにも「JC」の名を使い、それが今まで残っていることになる。Wikipediaによれば、現在はここが最後に残った(すなわち唯一の)「JC」とのこと。


そして「生鮮市場」。これは秋田市の一部の人には身近。
秋田には「秋田生鮮市場」というスーパーがあり、運営するのはJR東日本の地域子会社。かつては上記JCもやっていた秋田支社の「株式会社ジェイアールアトリス」、2015年6月の同社解散後は、仙台に本社がある「JR東日本東北総合サービス株式会社」の秋田支店。

かつては、秋田市内に2店舗の秋田生鮮市場があった。
土崎駅・秋田総合車両センター(旧・土崎工場)近くの土崎店は、2012年6月頃にJRの手を離れて「生鮮いちばん」なる店に。
今は、2000年11月頃にオープンした、秋田市中央部の住宅地にある「保戸野(ほどの)店」だけが営業を続けている。
土崎店は、おそらく購買部の発展形。保戸野店は、JRの社宅跡地に建てられ、線路も他のJR関連施設も隣接していない。
秋田生鮮市場保戸野店。手前の大判焼きの小屋は現在はなし
全国的には、「生鮮市場」という名の店はいくつか存在する。札幌には、JR北海道系列の「JR生鮮市場」があるそうだ。だけど、JR東日本が関わる生鮮市場は、秋田の保戸野店が唯一かと思っていた。それが、長野にも1つあったとは!


秋田生鮮市場保戸野店を時折利用している者としては、興味を持って生鮮市場JC長野中央店へ。
まず、駐車場の奥にある店の建物の形状や位置関係が、保戸野店とそっくり。左手前にクリーニング店があって、右側にトイレがあるところまで。

建物は、保戸野店よりは新しそうで、通路は少し広い。
でも、店内の売り場レイアウトが、保戸野店と極めて酷似している。偶然ではなく、同じノウハウで設計されたと思うしかないほど。
入口から直進して反時計回りに1周したところにレジがあり、逆回りもできることはできるが、基本的には客を1方向に回らせようとする構造。
外周は青果→鮮魚→肉・冷凍食品→日配品~惣菜という配置も同じで、日配品の麺類と乳製品の位置関係までも同じ。パン売り場が通路に対して右か左かが違うくらいしか違いはなく、迷わず買い物できてしまう。
保戸野店なら地元「おっぺる青木堂」のパンが置いてある場所に、JC長野中央店では「おやき」があったのは、さすが信州。

看板の「生鮮市場」の筆文字を比較。
長野
秋田
秋田は1文字ずつ色が違い、長野は全部赤。秋田のほうが横棒右側のかすれが激しく、長野のほうは細かい部分が(コピーを重ねたみたいに)つぶれている。しかし、「鮮」の魚へんの「田」の右下が開いていたり、「市」の横棒に穴があったり、酷似。元は同じ文字だったと考えられる。
北海道の生鮮市場もよく似た文字で、熊本にあるおそらくJRと関係のない「生鮮市場」も似ているようだ。生鮮市場ブランドのライセンスみたいなのがあるんだろうか??
レシートの上部。長野のほうは小さくて省略気味
品質や値段などはあまり見ていないし、優劣をつけるつもりもないけれど、唯一、秋田の保戸野店のほうが明らかに優っていることがあった。
Suica決済の対応!
保戸野店では2012年から、2つのレジだけではあるが、Suicaでの支払いができるようになった。登録したSuicaなら「Suicaポイント」もつく。
JC長野中央店は、現金払いのみのようだった。首都圏からも、新幹線駅からも近いのに、使えないとは意外。(長野市周辺では、秋田同様在来線の乗車にIC乗車券は使えない。一方、松本周辺では駅を限定して使用可。)


長野市についてはこんなところ。信号機については、後でまとめて
次は松本方面へ向かう
コメント (2)
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