広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

長野駅と善光寺

2016-06-08 00:26:25 | 旅行記
長野駅へ到着
今日の宿泊地は松本の先の上諏訪なので、まだ移動しなければならない。でも時間に余裕があるので、長野市内を見ておく。
長野市は人口38万人弱、言うまでもなく善光寺の門前町。

長野駅舎は、以前はお寺風の建物で、1997年の長野新幹線開業時に建て替えられ、2015年の北陸新幹線金沢開業時に駅ビル側だけさらに新しくなっている。
僕は長野県を過去4回訪れていて、うち2回は長野市に立ち寄っている。
最初は、碓氷峠越えの在来線「あさま」で来た24年前。次は10年ほど前の正月。つまり、訪れる度に駅舎が変わっていることになる。

長野駅舎の全体的な構造は、北西側の「善光寺口」と南東側の東口をつなぐ自由通路に面して改札口がある、橋上駅舎。
構造は秋田駅に通ずる点が多い。同じ鉄道会社が、ほぼ同じ時期に、ほぼ同じ規模の都市(長野はフル規格でオリンピック前だったけど)に建てた駅だからだろう。
ちなみに長野駅の在来線側改札内には、大きい待合室内とホームに立ち食いそば屋、通路とホームに小型NEWDAYSがあり、秋田駅よりずっと充実。
ただし、駅弁は古くからの業者が2007年に撤退、今は別業者が入っているそうだけど、目立たないようで意識しなかった。

長野駅のほうが自由通路の幅が少し広く、新幹線と在来線の改札口が離れているなど違いはあるが、自由通路の途中に段差があったり、東側に新幹線、西側に駅ビルなど、秋田駅を思い出させる。自由通路西側も行き止まりなのは、ぽぽろーどができる前の秋田駅と同じ。
長野駅新幹線改札口前。奥が善光寺口
新幹線側は天井が低め。
天窓から光が降り注ぐ。この点も秋田駅にちょっと似ているが、長野駅のほうが窓面積は広い。
東口側
開放的な造り。雪があまり積もらないから影響はないのだろうけど、寒くないかな。

在来線側は天井が高く、全面が天窓で明るい。
在来線改札(左)前から新幹線・東口方向を見る
自由通路の段差は、秋田駅では、西側の駅ビル前に数段分あるが、長野駅は新幹線と在来線の間にあり、もっと段数が多い。
高いほうから。突き当りが善光寺口、右が在来線改札
長野駅、秋田駅とも東側のほうが高くなっている。今さらだけど、どちらの駅も段差がないように設計できなかったものか…


では、新しくなった善光寺口。
高い木製構造物(2階の自由通路端から撮影)
2階よりも高い、落ち着いた色合いの木の柱とルーバー状のひさし。路面に格子状の影を落とす。

「長野の門」「長野の歴史と伝統を現代的に」表現した、大庇と12本の列柱。長さ140メートル、高さ18メートル。「門前回廊」の愛称が公募で付けられた。
柱は中身は金属、庇の上にはガラスの屋根がある。駅前広場などとともに長野市が16億円(庇と柱のみの額)で整備、市内産の杉間伐材約1万本を使用とのこと。
なかなかいい雰囲気


さて、久しぶりの長野駅前。
駅前の眺め
以前どんなだったか、あまり記憶はない。
ビルの谷間の正面奥に低い山が見えるのは、そういえば前にも見た。「大黒山」とのこと。
その右上のビルのてっぺん「長野朝日放送(と朝日新聞)」の広告も、24年前に見たかもしれない。当時、秋田朝日放送開局直後で、「全国どこでも○○朝日放送なんだな」と思ったのを思い出した。(デザインは変わっているだろうし、ビル自体もしくは掲出位置は変わっているかもしれない)
そういえば、一世を風靡したフリーアナウンサーの斎藤陽子さんは、元長野朝日放送の局アナだった。

バス乗り場は、大きな円形で横断の必要がない安全で余裕のある構造。
私鉄の長野電鉄の駅は、ちょっと離れた地下。長野の乗り物については、後日また。


24年前は、善光寺へ参詣した。
10年前も、善光寺へ向かってはみたものの、初詣客のものすごい行列(正月なんだから当たり前)に恐れをなして、脇のお寺を参拝してお茶を濁してしまっていた。
今回も、行くべきだろうと、まずは善光寺へ。

駅のコインロッカーに荷物を預ける。
長野駅も、後日利用した松本駅も、いちばん小さいコインロッカーは400円。秋田駅とか(サミット開催地で報道された)伊勢志摩近辺も300円。信州はコインロッカー相場が高いのだろうか…

善光寺は、駅から2キロほど。
150円の各種路線バスが頻発しているし、長野電鉄(善光寺下駅下車。4分170円)でも行ける。
※本堂までは、バス停から300メートル、善光寺下駅から800メートルほど歩く。

過去2回は、いずれも徒歩。
駅を出てすぐに右折すれば、あとは「中央通り」という表参道を一直線。久々の門前町を体感するべく、今回も歩いた。
距離でいえば、秋田駅から山王十字路辺りまでと同じ。さらに長野のほうは若干の上り坂なのに、楽しい町並みで苦にならない。

ゴールデンウイーク明けの平日のせいか、人は多くない。
たまたま車も写っていない。車道部分も石畳

「善光寺」交差点。バス停はこの近く
交差点の奥にあるのが「仁王門」。ここに来るのは3度目なわけだけど、前に確実にここに来たのを思い出した。
仁王門をくぐると土産物屋などが立ち並ぶ「仲見世通り」。
仲見世通り。奥が山門

境内の様子は省略するけど1つだけ。
僕はしなかったけれど、本堂の奥を有料で「内覧」できる。
本堂の脇の券売機でチケットを購入する方式で、しかもタッチパネル式(食券の券売機の流用?)。本堂に券売機があって、それをお年寄りが一生懸命操作しているのが、なんとも場違いに見えてしまった。

善光寺仁王門
仁王門の右には、火の見櫓。色が赤くないのは、景観への配慮か。
「長野市消防団 長野第二分団」の垂れ幕。鐘が下がっていて、現役のようだ。

帰りもぶらぶらと歩いて駅へ戻った。
最終日には長野市に宿泊したのだけど、結局は善光寺以外は観光地らしいものを見ないで終わってしまった。過去2回も同じ。次はもっといろいろ見てみたい。
長野市の小ネタなど続きます
この後、2023年訪問時の善光寺や長野市街
コメント (2)
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