広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

smart WAON開始

2016-06-24 00:36:09 | その他もろもろ

近年、小売業界の共通ポイントの競争が激しい。
ローソンのポイントがTポイントからポンタに鞍替え(2007年)したり、TポイントがYahoo!のポイントと統合(2013年)したり、ネット上だけのポイントだった楽天がポイントカードを作って市中の店舗で使えるように(2014年)なったり、意識していないと浦島太郎状態。

今年初め、イオングループが新たなポイントサービスを始めることが明らかになった。「WAON POINT」といい、ポイントカードを発行してイオン以外の店でも使えるようになるとか。

イオンを利用する消費者としては賢く使いたい。(要はもらえるポイントはもらいたい。)
春以降、イオンの店舗に説明のポスターが掲出されたので読んでみたけれど、なんだかよく分からない。赤紫色というかエンジ色のカードで、ポイントとしても既に普及している電子マネー「WAON」とは別立てのような雰囲気なのは分かった。
先行配布している店もあったようだが、全国的には6月23日からポイントカード配布と運用が始まった。
WAONとは別の新ポイントのホームページもできたが、やっぱりなんだかよく分からない。


いろいろ調べて現時点で分かったことを、ざっとまとめてみます。
【追記・その後、何度か使用や付与の条件が変更されています。可能な限り随時追記していますが、利用の際は公式な情報で確認をお願いします。
※イオン(旧ジャスコ・サティ、マックスバリュ等)以外の加盟店での利用については、まだ実施されていないようで、興味もないので触れません。
※自分で分かりやすいようにまとめたので、公式でない用語を用いることがあります。
※以下の内容は間違っているかもしれません。利用の際は各自確認の上、各自判断願います。間違いがあればご指摘ください。

●赤紫のカードについて【2020年4月に変更あり。以下はそれ以前の情報そのままなので、末尾の追記参照。
・新しく登場した赤紫のカードは「smart WAON(スマートワオン)」。イオン店舗で無料配布。年会費等不要。
・赤紫のカードはネットで会員登録して使う。(7月いっぱいは暫定措置で登録なしでも使える?)
・現金、ギフトカード、イオンカード以外のクレジットカード(、SuicaなどのWAON以外の電子マネーも?)で支払うと、200円につき1WAON POINTが貯まる。(0.5%)【30日追記】店頭などでは「現金でポイントがたまる」という言い回しが多く、クレジットや電子マネーでもたまることは知らせたくなさそう。
・電子マネーで従来からあった、特定の期間に特定の商品を購入するとポイントが付く、ボーナスポイントあり。
・20日30日に提示すると、5%引きになるお客さま感謝デー適用。
・歩数計アプリと連携した、歩数に連動したポイント付与。月ごとに8000歩につき1ポイント。【2018年6月23日訂正】正確には1日8000本以上歩くと1ポイントで、月ごとにまとめて付与。たまにボーナスキャンペーンも実施。
・貯まったポイントはそのまま支払いに利用可能。
・家族や知人とポイントを分けることができる。

●従来からの電子マネーWAONに関して
・電子マネーのWAON(やクレジットカードのイオンカード)で支払う場合は、赤紫のカード(smart WAON)を併用できない。
・ただし、smart WAONのサイトで登録すれば、電子マネーに追加でWAON POINTを貯めることができる。それにより、従来の決済200円につき1ポイント(0.5%)に加え、1か月間の支払額500円につき1WAON POINT(0.2%)を付与。(合計で0.7%)【2019年7月23日追記】2019年7月(?)からは月間利用額500円につき1ポイントは終了、200円ごとに1ポイントでなく2ポイント付与することになった。プラス0.5%で合計1.0%となるが、実施しない日など注意点もある。詳細はこの記事末尾に追記。以下の本文は終了前の情報を残します。
といった感じ。

結局のところ、今回始まった新しいポイントサービスは、「現金や外部カードで支払う客にも、イオンカードや電子マネーWAONと同等のポイント付与や割り引きのサービスを提供する」という意味合いが強そう。
従来からのイオンカード、電子マネーWAON利用者には、0.7%【27日訂正】従来より0.2%分多く貯まるだけ。それでも、もらえるものはありがたくちょうだいするし、1会計でなく1か月のトータルに対して計算するのは多少効率がいい。個人情報登録に抵抗がなければ、登録したほうがいいと思う。
イオンカード、電子マネーWAON利用者はもう囲い込み済みだから、新しい餌は少なめにして、そうでない人たちを新たに囲い込もうということなんでしょうかね。

【27日追記】0.5%のポイントが付く赤紫のsmart WAONカードを提示し、0.2%以上のポイント等が付与される外部クレジットカードや外部電子マネーで支払った場合は、トータルでは0.7%である電子マネーWAON以上の還元が受けられることになる。(以上追記)
今後は、発行手数料がかかる電子マネーWAONを、あえて新規に取得しようとする人は減るのではないだろうか。高齢者が特定日に割引になる「GGワオン」は、smart WAONでは提供されないらしいので別として。【24日追記】ネットが使えない人にも、オフラインで完結できる電子マネーWAONが便利か。
あと、電子マネーWAONでの支払い時に残高が不足した場合、不足分を現金で支払ってしまうとポイントが付かないから、赤紫のカードよりも損してしまう。不足した時は、面倒でも必ずチャージしてから支払わないと。
それに、ギフトカード類で支払う場合、赤紫のカードはポイントが付くのに、イオンカードや電子マネーWAONユーザーはポイントをまったくもらえないことになってしまう。【27日補足・特にギフトカードで支払った分の、倍付けポイントやボーナスポイントをもらえない】せめてイオン商品券・イオンギフトカードで支払った場合だけはポイントを付与する【27日補足・もしくは商品券・ギフトカードから電子マネーへのチャージを可能にする】といった、(イオンを使い続けている人に対する)救済措置があってもいいのではないか。

赤紫のカードは、バーコードを読ませて【27日追記・磁気ストライプは入っているようだ。バーコードの有無は不明】ポイントを貯める方式らしい。
レジ改修の負担が少ないのかもしれないけど、セルフレジではどうするんだろう?
【25日追記】
マックスバリュ東北のセルフレジでは、クレジットカードや株主用オーナーズカードと同じ挿入口に、スマートワオンを挿入するようになっていた。裏面を上にして入れるそうで、その旨のシールが貼られていた。
セルフレジの画面では、最初に「スマートwaonもしくはイオンカードを持っているか」を尋ねられ、電子マネーWAONの場合は「いいえ」を選べとのこと。(以上追記)


23日、買わなければならないものができたので、イオン秋田中央店へ行った。
上記のことは調べてあったので、あわてて電子マネーWAONをsmart WAONサイトで登録して。

店へ行くと、食品レジ向かいの催事コーナー(今春まで銘店コーナーだった所)を使って、smart WAON申し込み受付中。
椅子に座って数人待っていて、なかなか盛況。「土日は混雑が予想されます。お時間があれば、今日どうぞ」と放送も流れる。

各レジにも、新しい赤紫のカードが置いてあった。現金で支払った客には渡すのだろうか。
僕は電子マネーWAON決済なので、何も言われず、いつも通り。


smart WAONのサイトには、レシートでポイント状況が分かるとあるが、表示例は赤紫のカードの場合のみ。電子マネーWAONの場合は、どうなるか…
左が今まで、右が23日
表示が長くなった。従来は、行ごとにWAON支払額/残額/今回ポイント/累計ポイントの順に表示。

23日からは、ポイント関係の項目が独立し、WAONの支払い・残額と分離された。カード番号(ID)が両方に重複して記載される。
23日は948円支払ったので、200円ごとのポイントは4ポイント付く。「今回ポイント」欄とその「明細)/電子マネーポイント」にダブって記載。
ボーナスポイントが付く場合は、従来のようなカッコ書きではなく、この明細の2行目に印字されるようだ。
その下が累計欄だが、「累計WAON POINT(センター預)」となっている。「センター預」はセブン&アイグループのnanacoではおなじみの言葉だが、WAONではお初。告知はなかったが、そのような制度ができたようだ。

その下のカードの残高欄には、「WAONポイント(カード内)」。
これは昨日まで貯めていたポイント残高。通常なら、今買い物した分のポイントもここに加算されているのだが、23日の4ポイントは入っていない。
センター預が「POINT」で、こちらが「ポイント」表記なのは、あえてそうしているのか。

そして、その下に独立して「カード+センター=合計ポイント」と、上の2項の合計。

【25日画像追加・追記】マックスバリュ東北のセルフレジのレシート。フォントが違うだけでイオンのレジと同じだが、明細について。

5のつく日など、WAONポイントが倍付け以上になる日は、従来は内訳をカッコ書きしていた。
今回から、これも「明細」に「お買物ポイント 2倍:」と表示。「:(コロン)」があるのは、同時に倍率が異なるものを併記する時のためだろうか。

【2018年3月8日追記】この後、2018年3月からレシート下部のポイントの表記が変わった。別段分かりやすくなったわけでなく、従来より冗長になった感じさえする。(以上追記)


従来、WAONで決済してもらうポイントは、カードに記憶され、チャージすれば使えた。
別に、キャンペーンなどでもらえるポイントはカードに記憶されず、カードにダウンロードした上でチャージするという、2度の手続きが必要だった。

今回から、前者を「WAONポイント(カード内)」、後者を「WAON POINT(センター預)」と呼ぶことになったらしい。
そして、買い物してもらえる200円ごとやボーナスポイントもいったんセンター預になり、使えるようにするにはダウンロードの手間が増えてしまったことになる。
不慣れな人はもちろん、変更についての周知がなく、慣れている人でも最初は戸惑いそうだ。

【27日追記】「WAON POINT(センター預)」にポイントが入るのは、赤紫のポイントカードが使える店。
ローソンやファミリーマートのような、赤紫のポイントカードは使えず、決済手段としてのみ電子マネーWAONが使える店では、従来通り「WAONポイント(カード内)」のほうにポイントが貯まるらしい。(以上追記)

そんな手続きをする時に使うのが、「WAONステーション」端末。※レジやサービスカウンターではできない。
電子マネーWAON登場時から、イオンやマックスバリュの店内に最低1台設置されていたし、最近はイオン銀行ATMにその機能を内包するようにもなった。

秋田市内のマックスバリュ東北の店舗では、WAONステーション専用端末が撤去されている。
マックスバリュ茨島店では「老朽化により撤去」という掲示があった。10年近く経つからねと思ったら、開店してまだ2年経たないマックスバリュ泉店でも、5月26日で撤去された。
そういえば、イオン土崎港でも、画面を紙でふさいであったような気がした。イオン秋田中央店では、23日も稼働していたけど。
smart WAONの赤紫のカードでは、WAONステーションを使う機会はないようだし、イオン銀行ATMが同じ機能を持つから集約したのかもしれないが、今回のsmart WAON導入と何か関わりがあるのだろうか。
【2018年6月23日追記】その後、イオンリテール店舗では従来からのWAONステーションが引き続き使われている。ただし、機能や操作体系は新しくなり、赤紫のカードも使える(ポイント数確認など)ようになった。


smart WAONのホームページからポイント履歴が分かるとのことだったが、どこなのか分かりにくい。
何のことはない。画面右上の名前と累計ポイントが表示されている部分(下の画像赤丸)をクリックすればいいのだった。
【24日補足】赤丸部部分をクリックすると、下に吹き出しが出る。そこの「My WAON POINT」をさらにクリック。
かなり迅速に反映されるようだ
【24日追記】24日には、履歴の上に「WAON POINTの有効期限」が表示されるようになった。1年間有効らしい。
【27日追記】ポイント履歴の店舗名右の「+」をクリックすると、内訳が表示される。200円ごとの付与は「決済ポイント」、特定日のポイント倍付けは「特売日倍率ポイント」、ボーナスポイント商品分は「単品ポイント」と表示される。レシート表記やこれまで浸透してきた一般的な呼称とは異なっており、分かりにくい。【7月3日追記】センター預のポイントをカード内にダウンロードするのは「WAONバリューイシュア(AR)」と表示。何のことやら分からない。【8月26日追記】その後、「WAONバリューイシュア(AR)」はさすがに分かりづらいと判断したのか「WAONポイントダウンロード(AR)」に変わった。


慣れていないこともあるとはいえ、用語も、ホームページや登録の方法も、紛らわしくて分かりにくいと思う。
ローソンなどでは、電子マネーWAONを決済に使えるが、赤紫のポイントカードは使えないといった、外部での混乱も生じそう。
10年近く電子マネーWAONを使い続けている客もいるのに、その人たちを軽視しているように感じられなくもない。
もう少しすっきりはっきり分かりやすい仕組みにできなかったものでしょうか。名称のとおりsmartに。

【25日追記】
結局、電子マネーWAONは「それで決済した分の額のみに対するポイント(0.5+0.2%)」なのに対し、スマートwaonは「支払方法を問わず、その時の支払い総額に対するポイント(0.5%)」という違いがあるのだった。
以前から電子マネーWAONを使い続ける者としては、その違いに何か釈然としないものを感じてしまう。

【2018年6月23日追記】赤紫のポイントカードの有効期限とお得な使い方について。
電子マネーも、赤紫のポイントカードも、ポイントに有効期限がある。
初めてポイントを取得した月の1年後までを単位とし、その期間末の1年後まで有効ということらしい。要は最短1年、最長2年。
基本的には、こまめにポイントを使ってしまえば、有効期限など気にする必要はない。

しかし、赤紫のポイントカードの場合、ポイントを使う時期というか使い方によっては、より得するケースが生じるようになった。つまり、有効期限を意識しつつ、貯めこんだほうがいいこともある。※赤紫のカードのみで有効な方法で、電子マネーは対象外。以下、2018年6月時点の情報。

2017年からのようだが、赤紫カードのポイント450ポイント分を、500円のお買い物券に引き換えるというキャンペーンが、店舗・期間限定で散発的に実施されるようになった。つまり50円=約1割得にポイントが使える。

キャンペーンは、店舗というか運営会社ごとに行われるようだ。店内放送やポスター掲示、場合によってはチラシの片隅に掲載されることもあるが、さほど大々的ではないことが多い。
引き換えは10日とか2週間とか期間を決めて実施し、店ごとに枚数が決まっているようだ。(ただ期間末日まで店頭にポスターが出ているので、枚数は余裕がありそう)
引き換えた買い物券は、その翌月末までといった長くはない有効期限があり、発行した店舗のみ有効(同じ運営会社であっても他店では使えない)・直営売り場で501円以上の買い物をした時に使える。引き換えて、その日中に使ってしまうのが無難。

秋田のイオンリテールとマックスバリュ東北では、実施時期は重なるようで微妙にずれるような傾向で、2月頃と5~6月にやることが多いかと思う。赤紫のカードを開始時から使っている人は、6月が有効期限なので、それを意識しているのだろう。

引き換え場所は店頭のポスターに掲載される。サービスカウンターのほか、イオンリテールでは、特設会場を設置したり、各売り場のレジでもできることがある。
レジの扱い上は、「450ポイントを使って、500円券を購入する」形のようで、その旨のレシートが渡される。渡される券は、なかなか立派なギフトカード風の紙。
使う時は、500円のクーポン券を使ったとみなされ、税込み合計金額から500円を差し引いて請求されることになる。支払いは現金や電子マネーWAON等(券裏面に説明あり)。

【2019年2月9日追記】2019年には、金土日3日間などの限定で、「赤紫のポイントを使った分(10ポイント以上使用)の20%をポイントバック」するキャンペーンを実施。
これだと、450ポイントで500円券より得だし、450ポイント未満でもいいし、レジでポイント使用を申し出る(またはセルフレジで操作する)だけで済むので楽。ポイントで払い切れなかった分は、電子マネーWAON払いではポイントが付かないと思われるので、その点は考えて買わないといけない。
通常は、毎月末にイオンモールの専門店限定で10%バックのキャンペーンも実施。

【2019年7月23日追記】スマートフォンによるコード決済の普及や10月からの消費税率引き上げを踏まえたのか、2019年7月(?)から、電子マネーWAONの月間利用額500円につき1ポイントは終了し、会員登録したカードでイオンの対象店舗(スーパー各ブランド等)では、200円ごとのポイントを常に倍付けすることになった。200円に付き2ポイントとなり、計1.0%。
ただし、5の付く日の「お客さまわくわくデー」のポイント2倍、毎月10日の「ありが10デー」のポイント5倍を実施する日は、重複適用にならない。
赤紫のポイントカードと電子マネーを両方持つ人なら、5の付く日と10日以外は、電子マネーで支払ったほうが得。商品券があるなど赤紫のカードに貯めたい時は、10日か5の付く日に使ったほうが、ポイントは多くもらえる。
なお、マックスバリュ東北が月木日曜日に独自に実施しているポイント5倍は、重複して適用される。

【2020年2月8日追記】2020年4月から、赤紫のカードは、「現金専用ポイントカード」になり、「感謝デー(20・30日)の5%引き対象外」「ボーナスポイント付与対象外」となることになった。「現金専用」とは言っているが、イオンの商品券・ギフトカードでの支払いは引き続き対象になる。
方向性としては“改悪”だが、今までが優遇されすぎていたと思うから、これが妥当だろう。感謝デーやボーナスポイントまで対象外になるのは、やや意外ではある。

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする