広く浅く

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銀の510

2016-06-21 20:56:09 | 秋田のいろいろ
秋田県内も含む通称・日本海縦貫線で貨物列車を牽く(ひく)、赤い「EF510」形電気機関車。
元々はJR貨物の機関車だが、JR東日本も太平洋側の上野-青森で寝台特急「北斗星」「カシオペア」を牽く新しい機関車として、客車の色に合わせた塗装で15両を導入していた。

しかし、2013年にJR東日本所有のEF510の運用が減少し、余剰が発生。一部がJR貨物へ売却され、日本海縦貫線へ投入された。
星マークなどの装飾ははがされたが、今も「北斗星」に合わせた青い塗装のままで貨物列車を牽き(この記事後半)異彩を放っている。


そして今春。北海道新幹線開業と「カシオペア」廃止に伴い、JR東日本に残っていたEF510すべてが売却された。
5月末から6月中旬にかけて、最後に譲渡された509号機と510号機がJR貨物での運用を開始し、秋田にも姿を見せるようになった。
EF510-510
510号機は「510-510」という、形式と製造番号がきれいに揃っているのも特徴的。
※JR東日本向けは「501」から番号が振られているので、510番目に製造されたということではない。
EF510-509
この2両、他の13両とは違いがある。写真で分かるとおり、塗装が赤でもなければ青くもないのだ。
「カシオペア」の客車に合わせた銀色の塗装で、JR東日本時代は星やラインが描かれていた。
※ただしカシオペア専属機関車というわけではなく、北斗星を牽く場合もあった。逆に青い機関車がカシオペアを牽く場合もあった。
JR貨物譲渡に当たって、青いほうは金色のラインは残されたのに、こちらはすべて撤去され、今は銀色一色。何の飾りもなくて味気ない。
遠目には白い板を貼ったように見える部分があるが、通風口か何かのルーバー

いずれ、塗装の変更が行われるだろうから、青いEF510と銀のEF510は期間限定のはず。特に2両しかない銀のEF510は見られたらラッキーかも。
コメント (2)
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