田神六兎の明るい日記帳

田神六兎の過去、現在、そして起こるであろう出来事を楽しく明るくお伝えします。

やはり五輪エンブレム使用中止

2015年09月01日 | 仕事
 テロップで流れました。とても大きなニュースになっていましたから、当然の流れです。最終案ロゴの良し悪しは別として、決め方がとても不透明でした。また作者のコピペ多用の創作態度が良くありません。私はブログ 8月30日『これは無茶、無謀そしてセンスが悪い』と8月19日『オリンピックロゴマークのゴタゴタは暑苦しくて嫌ダ!』と、二回も記事にしました。

 本日のNET記事によれば、大会組織委員会が使用を中止する方針を固めたことが分かりました。書かれている理由は、劇場ロゴのデザイナー、オリビエ・ドビ氏が差し止め訴訟を起こしたほか、佐野氏が提出したエンブレム活用例の写真がインターネット上の個人サイトから無断転用されている、デザインの原案が別の展覧会のポスターの一部に似ている、などの疑惑です。
 
 私は「理由」に重要な部分が欠けていると思います。それは決め方です。エンブレムの公開コンペなら、参加者名、選者名、失格条件、入選案公開、決定に至るまでの経過報告などがされるべきです。複数の入選案は商標登録すべきであり、入選案も公開すれば作者も栄誉が与えられ、万一コピーならば、多くの人の目に晒されることで類似案も示され、デザイナーとしての地位は失います。場合によってはこの案を買いたい企業があるかも、アメリカンドリームになるやもしれません。
 
 1案に決定する場合は、厳格に失格条件を審査すべきです。逆に作者は最後まで、作品を有する権利を持っていなければなりません。なぜなら、作品は誰にも変更を強要されないことです。
 
 ここで言う失格条件とは「作者は選者と利害関係者であってはならない」や「決定前に作品が改変されている場合」などを明記しなければなりません。
 
 作者は選者の関係者であってはならないことなど、小さな懸賞でも常識だと思いますが、今回BBSで流れている、この怪しげな情報の真偽を確かめて欲しいです。もしこれが正しいのであれば、ぜひ、真っ白な選考委員に代えるべきだと思います。真っ赤な嘘ならば、正しい組織図を見たいものです。
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エンブレムデザインの募集要項(2014-09-19)

 般財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会が、2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会(以下、東京五輪)のエンブレムデザインの募集を開始した。審査員は、日本グラフィックデザイナー協会特別顧問の永井一正、同協会会長の浅葉克己、インテリアデザイナーの片山正通、グラフィックデザイナーの長嶋りかこ、ライゾマティクスの真鍋大度らが務める。エントリーは10月10日正午まで。

 応募資格があるのは、東京ADC賞やTDC賞、ONE SHOW DESIGNなど組織委員会が指定した国内外の7つのデザインコンペのうち、2つ以上を受賞しているデザイナー。エンブレムはオリンピックとパラリンピックの両大会を対象に様々な場面で活用されるため、単なるアイデアだけではなく、様々なシーンでの汎用的な使用も考慮したデザインであることが条件になっている。

 第1次審査、第2次審査を経て入選者が内定し、入選者には大会組織委員会から12月末頃までに受賞の連絡があるという。当選作品に対する賞金・エンブレム制作と著作権譲渡対価は100万円(税込)。2014-09-19の記事