田神六兎の明るい日記帳

田神六兎の過去、現在、そして起こるであろう出来事を楽しく明るくお伝えします。

W杯コートジボアール戦のゴミ拾い

2014年06月17日 | 日記
 またまたですが、ニュースに『W杯コートジボアール戦のゴミ拾い』がありました。日本のファンが、試合に負けたのにも関わらず、スタジアムのゴミを拾ったことが、様々な国のサッカーファンやメディアを驚かせたそうです。私は素直に良いことで、当たり前のことだ思いました。ニュースは続きました。このような行為は、国によってはやってないけないことだそうです。なぜなら、ゴミ拾いを生業としている人がいるから、ゴミを拾ってしまえば彼らの仕事は無くなってしまいます。ですからそのような国では、そのままにしておくのが良いと伝えています。ゴミ拾いや食器を下げることは担当者がやり、客がやることではないそうです。

 わが国の身分制度が厳しかった中世、士農工商にも含まれぬ身分がありました。最下層の身分よりさらに低い身分がありました。江戸幕府は身分制度にも加入できない者達に一定の業務を独占させ、生活の保障をしていました。また、彼らの業務を他の者達ができぬよう法を定めたそうです。

 下層界の仕事の保護などの論理はまやかしだと思います。掃除を生業としている人が、生涯その仕事に満足して働いているかと言えば、その仕事にしか就けなかったり、能力を学ぶことが許されず、しかたなくその仕事をしていると思うのです。

 40年ほど前にこんなことを経験しました。先輩に当たる同僚が、開発国指導の隊員に志願し、外国に派遣されました。『海外○○協力隊』なるものです。当時の会社は人手が足りませんでした。会社も私も、理想を追い求める同僚に、協力せざるを得ませんでした。同僚の残務や現場業務を引き継ぎました。

 二年後、先輩は帰国しました。帰国後の先輩は自信に満ち溢れ、欧米人並みの物言いでした。同じチームでありながら、先輩の言い分はもっともな正論なのですが、私は先輩の意見には同意できませんでした。しばらくして先輩は残業をしなくなりました。

 ある日、あまりに床が汚れてしまい、仕事の合間に床掃除をしました。「田神君が掃除をしたら、女子諸君の仕事を奪うことになる。やめときなよ。」私は、掃除もお茶出しも、手の空いた者がやればよいと常々言っておりましたので、先輩の言うことを無視しました。

 当時の会社では、日替わり当番二名が、灰皿の最終確認をするのが慣わしでした。残業をうまくかみ合わせて、最後に社を出るのが常でした。ある日若い子が「田神先輩、あの人が当番をやってくれないのです。灰皿は僕が全部焼却炉に入れました。確認をいっしょにしていただけませんか。」私は彼に同行して社内を見回りしました。先輩は、そのような仕事は、海外へ指導に行くほどの力を有している自分の仕事ではないと考えているような気がしてなりませんでした。仕事を選り好みする言い訳のように思えて仕方がありません。今の私は、女の仕事、年寄りの仕事一切区別しておりません。全部自分でやりますが、すごく下手な仕事もあります。お料理のようにです~ぅ。