今回、思い立っての山行の最大の目的がタカネビランジを見たかったことだった。例年、7月中旬にはこの近辺にビランジの花が群れて咲くと聞いていたからである。梅雨の間隙を縫ってかなり無理をしての登山であったが、天は非情であった。株は点々と確認できたものの、花が全く咲いていない。今年はどこも季節の進みが遅いのだがここでも同じ状態である。唯一、半開きの個体を見つけて、カメラを向けるものの、ここは尾根。強風と横殴りの雨で写真どころではない始末。被写体がブレるし、ファインダーは曇ってきて数枚撮ってもピンボケばかり。この程度が精一杯であった。
綺麗な絵を紹介したかったがご容赦頂きたい。しかし、私にとっては貴重な一枚なのである。費やした時間と労力を汲んで欲しいものだ。下山して三日目だが、いまだに足の故障は治らない。
綺麗な絵を紹介したかったがご容赦頂きたい。しかし、私にとっては貴重な一枚なのである。費やした時間と労力を汲んで欲しいものだ。下山して三日目だが、いまだに足の故障は治らない。
鳳凰三山で見かけた高山植物のいくつかを紹介したい。写真などではよく紹介されているものだが、本物は現地まで出向かないとお目にかかれない。
有名な山体にしてはお花畑のようは場所は少なく、それぞれの個体数も決して多いという感じではない。点々と生育している状態であった。
チングルマ、実の時期には綿毛のようなものを一杯立てて群生する姿でおなじみであるが、花は少し早いから見逃してしまうことが結構多い。コース内では薬師小屋近辺に見られたぐらいである。
有名な山体にしてはお花畑のようは場所は少なく、それぞれの個体数も決して多いという感じではない。点々と生育している状態であった。
チングルマ、実の時期には綿毛のようなものを一杯立てて群生する姿でおなじみであるが、花は少し早いから見逃してしまうことが結構多い。コース内では薬師小屋近辺に見られたぐらいである。
もっといい写真が欲しかった。ファインダーが曇ってしまい、何枚撮ってもピントが甘い。残念。お天気の悪さに嘆く。不運であった。
このランの自生には初めて出会った。苔が厚く積み重なるところに大きな葉を一枚広げ、そこから一つの可愛い花をつけている。偶然数個体が並んで生えている所に出会って、感激であった。この花が咲くまでの時間はかなりのものがある。小さな種子が発芽し、小さいとはいえ数千数万倍の大きさになるのだ。おまけにここは鬱蒼とした森の中。光合成は盛んに行える環境でない。大切に見守りたい。
このランの自生には初めて出会った。苔が厚く積み重なるところに大きな葉を一枚広げ、そこから一つの可愛い花をつけている。偶然数個体が並んで生えている所に出会って、感激であった。この花が咲くまでの時間はかなりのものがある。小さな種子が発芽し、小さいとはいえ数千数万倍の大きさになるのだ。おまけにここは鬱蒼とした森の中。光合成は盛んに行える環境でない。大切に見守りたい。
変異の多い種だから特定が難しい。しかも大変地味で振り向かれることはほとんどないだろう。でも、これもその造詣は芸術品である。
あいにくの雨で、カメラが湿気で上手く機能しない。疲れもあってか、薄暗くピントもなかなか合わせられない始末である。証拠写真としての紹介だ。
あいにくの雨で、カメラが湿気で上手く機能しない。疲れもあってか、薄暗くピントもなかなか合わせられない始末である。証拠写真としての紹介だ。
この時期、鬱蒼とした森の中では取り上げて面白そうなのが少ないの、興味をそそるかもしれないものを取り上げてみた。
深山性のラン科植物で、普通は見落とすだろう。小さな小さな植物だ。近づいてみればなかなか可愛い小さな妖精である。アオモリトドマツの林にポツンポツンと生育している。
深山性のラン科植物で、普通は見落とすだろう。小さな小さな植物だ。近づいてみればなかなか可愛い小さな妖精である。アオモリトドマツの林にポツンポツンと生育している。
駐車場に着いてまず眼をついたのがカナウツギ。以前、紹介したこともあるのだが、越後ではごく一部に限られるものがここではまるで藪状態。
ガガイモもあったがイケマが丁度花盛りで写真写りがいいので撮影。特に珍しいものでもないが、南方系のサクラランの仲間によく似ている。
ガガイモもあったがイケマが丁度花盛りで写真写りがいいので撮影。特に珍しいものでもないが、南方系のサクラランの仲間によく似ている。
越後ではないアジサイ。装飾花がないのが特徴。季節柄アジサイ属が目に付いて、他にタマアジサイ、ヤマアジサイもごく普通に生育している。ヤマアジサイはほとんど白色で、越後のエゾアジサイの濃紺に比べやや見劣りがする。
4つの滝が鑑賞できた。「南」精進滝とあるからには「北」もどこかにあるのだろう。この沢ではないようだ。
明日以降は鳳凰三山を巡っての植物の話をすることにしよう。雨の中撮影してきた写真がおよそ300枚。利用価値のないものも多いのだが、今回の目的のものをも含めて紹介することにする。
明日以降は鳳凰三山を巡っての植物の話をすることにしよう。雨の中撮影してきた写真がおよそ300枚。利用価値のないものも多いのだが、今回の目的のものをも含めて紹介することにする。
明けて16日。意に反して雨。風も強い。せめて曇りを期待していたのだが、前線が南下したのだろうか。雨具を持っているとはいえこの様子ではずぶ濡れになるだろう。
この日は観音岳、地蔵岳を回ってドンドコ沢を降りる予定。下りなら昨日いためた腰には負担が掛からないし、僕はもともと下りに強い。膝には自信があるのだが、下り始めのところにある鳳凰小屋の主人と話をすると、この沢を下りに使うのは良くないとのこと。下りで4時間は掛かるという。「降りてみれば判るさ」という言葉を尻目に、標高差1600mの下りを開始。水平距離7Kmほど。今度は膝に来た。いわゆる「膝が笑う」状態である。最悪な状態ではないにせよ、久しぶりの体験である。登りも下りもハードであった。お陰で、体重が減ってダイエットには良かったようである。
ドンドコ沢は名瀑が目白押しで、道筋にところどころ案内板がある。登山道をそれての滝の鑑賞をするのだが、疲れた肉体とあいにくの雨が鑑賞する力を失わせ滝の美を損なっているのが残念だ。
この日は観音岳、地蔵岳を回ってドンドコ沢を降りる予定。下りなら昨日いためた腰には負担が掛からないし、僕はもともと下りに強い。膝には自信があるのだが、下り始めのところにある鳳凰小屋の主人と話をすると、この沢を下りに使うのは良くないとのこと。下りで4時間は掛かるという。「降りてみれば判るさ」という言葉を尻目に、標高差1600mの下りを開始。水平距離7Kmほど。今度は膝に来た。いわゆる「膝が笑う」状態である。最悪な状態ではないにせよ、久しぶりの体験である。登りも下りもハードであった。お陰で、体重が減ってダイエットには良かったようである。
ドンドコ沢は名瀑が目白押しで、道筋にところどころ案内板がある。登山道をそれての滝の鑑賞をするのだが、疲れた肉体とあいにくの雨が鑑賞する力を失わせ滝の美を損なっているのが残念だ。