オトコヨモギの葉はヘラのような形で基部が細まっていてざっくり言えば逆三角形のような形をしているのが多いのですが、先がとがていたり切れ込みが深かったりで細かくみると変異の幅が大きいものです。草丈も栄養が良いと1mくらいにはなって叢生するものも多いのですが、この崖に見られる株は単体か数本が束になって出ていいるものでした。
開花成長している株の根元にロゼットに近い株が見られます。これもオトコヨモギでこのまま雪に埋もれて来春まで待つことになります。ロゼット様の株は未開花株で来年開花するものですが、一見オトコヨモギには見えません。しかし、しっかり観察すると同じ種のものだということがわかります。同じ種でも機能によって姿が異なるというのはままあるとはいえ不思議でうまく出来ているなぁと感心してしまいます。