上高地と言えばケショウヤナギという個人的な先入観があって観察する最重要な種でした。河童橋の脇に大木が何本かあって解説版もあり大いに勉強させられました。ヤナギの仲間は何度学習しても実につかないグループです。しかし、敬遠していてはいつまでも乗り越えられませんから無駄と思っても挑戦しなければなりません。
ヤナギの仲間は雌雄異株ですが雌株には果実が付いていました。ケショウヤナギという名前は、植物学者牧野富太郎博士によるのだそうです。春先になると白い粉を吹きまるで化粧をしているような姿になるとか。そんな姿を見てみたいところですが目の前にあるのは「ヤナギの木の大木」です。そこにやや細長い果穂がついていて、今回はケショウヤナギの果穂のの印象を記憶にとどめることにしました。
特別大きな特徴があるわけで張りません細かく建て割れした樹皮です。ケショウヤナギは長野県と北海道に自生している珍しいヤナギというイメージでした。長野県内では上高地以外にも見つかっているようでかつてのような扱いを受けていない気がしました。
河童橋の脇に立つケショウヤナギは20mを超す高木で数本ありました。明神橋まで歩く中でケショウヤナギかなと思う個体がないわけではありませんでしたが決め手に欠き不明種扱いです。亜高木のヤナギの種がいくつかありましたが、花のない個体は断定することが怖くて今回はパスにしておきます。