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森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

ハルシメジのシロ

2012年04月26日 | 自然観察日記
バス通り沿いの切り通しに白いものがありました。まだ周囲は雪の壁ですから、雪が崩れて斜面に落ちてきたものかと思えるくらいの状態なのですが、近寄ってみるとキノコの菌糸です。いっぱんにこういう状態のものを「シロ」という言い方をします。菌の本体と考えたほうがよく、いわゆる「キノコ」は無性生殖をするための装置と捉えるといいと思います。一見クモの巣とも見える菌糸、なかなか元気がいい状態で、こんな季節には珍しい光景です。

ハルシメジ

2012年04月26日 | 自然観察日記
菌糸だけでは何の種かは判別できません。しかし、この「シロ」の脇にキノコが数個ありました。ちょうど土留めをした金網があってこれに押されていびつな形なのですが、これを観察するとハルシメジと分かりました。よく梅林などの林床にでるという資料もあるのですが、ここは類似のものもありません。何を栄養源にしているのでしょうか。キノコの世界も未知の事が多すぎます。コツコツ観察を続けることしかありませんね。