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森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

ウマバチソウ群落

2011年09月21日 | 自然観察日記
湿原を彩るもう一つの花がウメバチソウです。ミズゴケ湿地の中に星をちりばめたように咲いている姿は感動ものです。もっともこの花は林道の半裸地状態の場所にも結構沢山見られますから、湿原の花という限定的なイメージの持ち主ではありません。この季節に咲く亜高山の花といったほうが相応しいかもしれません。

ウマバチソウ 花の拡大

2011年09月21日 | 自然観察日記
ウメバチソウとは洒落た名前です。梅の花を連想させることは確かですね。良く見ると風変わりな構造をした花で、雄しべの脇に先が細かく分かれて先に丸い粒(腺体)を付けたものが5個あります。これを仮雄蕊(ゆうずい)というのですが、花弁は5枚、雄しべは5本と5を基本とした構造でになっています。それで、仮雄蕊(ゆうずい)のはたらきは何か?ということです。先が細かく分かれて腺体になっている部分から虫をひきつける物質でも分泌されているのなら納得もしますが、そういう話は聞こえてきませんね。