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森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

浅草岳 遠望

2010年06月09日 | 風景
国道252を大白川から只見へ行く途中浅草岳の東面が見れます。残雪期のこの時期が最も美しい姿ですね。ここを通りかかるといつも車を止めてゆっくりと眺めます。今回は幸運にも良く晴れてくれました。こんな機会もそうないことです。
左側に鬼ケ面に続く険しい稜線がみえます。そういえばこの稜線近くにベニサラサドウダンの群生地があったことを思い出しました。久しぶりに見に行ってみたい気分になりました。

フジとナラ枯れ

2010年06月09日 | 自然観察日記
枯れたコナラ(と思います)にフジが巻きついて花を見せています。ここだけ切り取って見ている分には自然の中の日常の姿でしかありません。しかし、私は一抹の不安というか止められないもどかしさも含めてある種の絶望感さえ抱いてしまいます。
 放置された里山にはフジが大暴れをしています。大木巨木が藤に巻きつかれて枯死している姿をしばしば目にするようになりました(特にスギ林がひどいですね)。花の時期は大量の花を垂れ下げ人々を魅了しますから、花の美しさに気をとられフジの脅威を見過ごします。
もう一つがナラ枯れの進行です。昨年は十日町(信濃川沿い)や魚沼(魚の側沿い)で山を赤く染めるほどのナラ枯れがあったと聞いています。おそらく今年も同じようなことがさらに奥まで見られるのではないでしょうか。
ナラが枯れた場所は日当たりが良くなり、フジにとっても格好の生育場所になりますね。十年もすると景観が全く違ったものになってしまうことは確実なことでしょう。

ナラ枯れの進行

2010年06月09日 | 自然観察日記
ここは魚の川の支流、破間川に面した山の斜面です。昨年(あるいはその前年)に枯死したナラ類の木々の残骸がおびただしく存在しています。周囲にはナラ類の木々はもっとあるでしょうから今年もその中から何本かは枯れると思います。カシノナガキクイムシという害虫が原因ということは分かってはいるものの、なす術がないのです。食害されても頑張れる耐性のあるナラが出現してくれることを待つだけなのです。