9月、長野県南佐久郡八千穂高原の一角にある白駒の池を訪れました。シラビソの森にコケ植物が密生する桃源郷で新潟にはない異次元の世界を堪能しましたが、そこで見られたキノコのいくつかを紹介します。ハナガサタケは実物を見るのは初めてのキノコですが、コケ植物の薄くなる場所(おそらく地中には枯れ木が埋没)にぽつんと顔を出していました。
久しぶりにオオイチョウタケに出会いました。里山のスギ林です。もう20年も前になるでしょうか以前見たときもスギ林内でこのキノコとスギの相性が良いことがわかります。やや大型のキノコで大きいものは20cm以上の傘になります。美味しいキノコというはなしですがいまだ口にしたことはありません。今回もやや鮮度が落ちているようなので記録だけして採集はしていません。
案外近くに発生していて見逃ししてしまうキノコにハタケシメジがあるかもしれません。畑の周辺や農道など人の営みの近くの土がむき出しになっている場所に出てきます。個人的には食用菌としては良い方だと思っています。
知人が大きなオニフスベを持ってきました。大小3つで大きいものは25cmくらいはあるものです。実物を見るのは初めてで大いに興奮しました。話によると裏山に竹林がありその中に発生していたそうで今年が初めてなのだそうです。いろいろな方に見せて回っていたために私のところに来るまでに少々傷んだじょうたいでした。おまけに二つに割られていました。それでも自然の中にあったふうにして写真を撮ってみました。