私はいま日本海に近いところに住んでいますが、日の沈むところは何度も見ています。しかし、日が昇るところは今まで記憶がありません。見られそうなタイミングもありましたが、水平線には厚い雲があって陽が高くならないと光がささないのです。今回、日本海に日が沈むような水平線間近な太陽を見ることができてとても感動しました。
昨年春茨城県つくば市にある国立科学博物館の筑波実験植物園を訪れました。屋外の日本に見られる各樹林帯の見本園と温室を見て回りました。滞在時間5時間くらいでしたが広大な敷地をすべて回りきることはできません。かなり急ぎ足で回りコースも短くしてとりあえずこの植物園の概略を捉えました。近いうちに機会を作り再訪問したいと考えているところです。暫くはここで見てきた様々な植物の話をすることにして、まずは屋外の見本園で観たものを取り上げます。
門から続くプロムナードはセコイアやメタセコイアの針葉樹の巨木が植栽されていました。筑波実験植物園は昭和51年5月に設置とあります。まだ半世紀も経っていませんが樹木の径は1ⅿを超えていますから樹齢はゆうに100年は超えていると思います。
さて、長い冬ごもりの期間、昨年の記録をもとに月山姥が岳の植物を取り上げてしばらく経ちました。まだまだ沢山の植物を観てきていますがそろそろおしまいにして、昨年訪れた別の場所の植物の話にしようと思います。
長い冬ごもりの季節です。ブログを続けるために昨年訪れた各地の草花を取り上げて繋いでいます。今日からは月山の姥が岳の山野草を記憶に基づきながら取り上げていきたいと思います。
姥が岳は月山本峰から南西側にある海抜1670ⅿ程度の山体ですがリフトに乗れば200ⅿ程度の山登りをすれば難なく山頂に立てます。展望は素晴らしく日本でも有数なお花畑が展開する桃源郷。遅くまで雪渓が残り夏山スキーもできることでも知られていますから雪消えの場所には早春の花が真夏でも見られます。
姥が岳は月山本峰から南西側にある海抜1670ⅿ程度の山体ですがリフトに乗れば200ⅿ程度の山登りをすれば難なく山頂に立てます。展望は素晴らしく日本でも有数なお花畑が展開する桃源郷。遅くまで雪渓が残り夏山スキーもできることでも知られていますから雪消えの場所には早春の花が真夏でも見られます。
7月中旬に行きましたからちょうどニッコウキスゲが花盛りでした。かなりの個体があり一面黄色いじゅうたんに染まります。尾瀬などではシカの食害でほぼ壊滅してしまっていますが、姥が岳はそういう動物の害もなく昔からの景観を保っています。
起伏がある程度あるのですがところどころに遅くまで残る残雪があります。斜面全体に高木帯がありません。低木帯や礫が混ざる草原帯が展開しています。写真の中ほどにある登山道は牛首という鞍部の分岐点に向かっていてさらに正面の山(月山の本峰)に続いています。今回は牛首まで行きそこからリフト乗り場に向かう登山道を歩きました。
軽井沢の新しい名所にハルニレテラスという場所があります。ハルニレの大木が林立する小川をデッキでふさぎショッピングモールを作った場所です。日中は大勢の人でにぎわうところですが行きかう人いにとってここに生育しているハルニレの大木はどう映っているのでしょうか。