今日から師走。早いものであれから約二年。ようやくコロナが下火になってきたこの頃ですが、コロナとは関係なく家にこもる生活が多くなる季節になりました。例年のようにこれから芽吹く頃までは今年訪れてまだ載せていない山野草の話をしながら繋げていきたいと思います。
7月に尾瀬の鳩待ち峠から至仏山の尾根を歩き尾瀬ヶ原の山の鼻の周辺を散策しました。安定した天候ではなかったことと体力や宿泊場所までの移動時間を考慮して至仏山の山頂までは行かず小至仏山までの歩きになりました。それでも数々の山野草に出会えて充実した時間を得ることができました。しばらくの間は至仏山や尾瀬の山野草を載せていきたいと思います。
入笠湿原はすり鉢状のような地形をしています。湖みたいな溜まりの水は見当たりませんでした。季節がらでしょうか小川があり少量の水が流れていたようです。それも生い茂る草も覆われていてはっきりしませんでした。緩い斜面に木道が設置されています。青い花はエゾリンドウです。
ゴンドラを降りてすぐに目の前に広がる斜面はスズランが植栽されている場所です。スズランは入笠山のシンボル的な花になっていました。もちろんこの斜面は冬はゲレンデになります。この左側に周辺に自生している高山植物などを集めてある場所がありました。
ずっと前から願望していた入笠山へ登ることができました。登山を目的というより花の入笠山ということを確かめたくて入山しました。新潟からはなかなか出かけにくい場所でしたが親族の結婚式というタイミングを利用して時間を作りました。海抜1955mの山頂ですがゴンドラが1750mくらいまで運んでくれます。途中湿原がありますが高度差は200mほどであまりありません。
沢沿いに見られる針葉樹の森で亜高山帯を象徴する苔むした岩とネズコを中心に個性的な樹木が散在していました。駐車場から滝までは1kmほどの短い散策路です。滝の奥にも山道がありそうでしたが今回は滝で折り返しです。