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森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

平標のお花畑を歩く

2017年09月22日 | 風景
夏、二度にわたって上信越高原国立公園の三国山脈の一角にある平標山(1983m)に登る機会がありました。地域の理科の先生の夏の研修会の会場になり、私もそのアドバイス役に駆り出され下見と当日の二回登ってきた次第です。一回目は7月25日、二回目は8月4日と一週間の間を置いての登山。天気は一回目は雨と霧、二回目は猛暑とまるで逆。景観もわずか一週間で大きく変わり同じ場所とも思えない状況でした。コシジシモツケを中心にしたお花畑は二回目の登山の景観で、苦労して登ってきた甲斐があろうというもの。
暫くは二度の登山で集めた写真をもとに平標の植物を見ていきたいと思います。

松手山ルートの平標山の山頂尾根

2017年09月22日 | 風景
三国山脈の山に登るのは久しぶりでした。平標山は30年ぶりくらいでしょうか。上信越の山塊は山頂部はなだらかなのですがササが多くあまり高山植物に恵まれていない印象があって、なんでこんな山を研修会の会場にしたのだろうと内心不満を抱いていたのですが、実際はその逆で様々な種に出会い大いに感激した次第です。

ササ原が広がる山腹

2017年09月22日 | 風景
ガスが覆ってはっきりしませんが、ササの量はかなり多いと思います。もっとも高木があまり育たない環境ですからなおそういった印象になるのでしょう。

お花畑

2017年09月22日 | 風景
二度目の登山に出会ったお花畑です。一週間前は花は咲いていませんからササ原と思っていた場所です。山頂から少し下がった場所ですが至る所に見事なお花畑ができていました。

本白根山山頂カール

2017年09月01日 | 風景
芳ヶ平湿原の翌日、本白根山を散策。コマクサの大群落に酔いしれました。山頂付近は火山荒原で概して植物相は貧弱ですが、そこに続く亜高山樹林帯は健在です。火山活動で入山禁止になった白根山ではなく、それより南に位置する本白根山で、しばしば道一視されるか混同されている場所です。滋賀草津道路が規制が解かれ平常の通行ができるようになった機会をとらえて、本白根山も散策して来ました。暫くは本白根山の植物を紹介します。

白根火山ロープウェイ

2017年09月01日 | 風景
本白根山には、約1500mほどの山麓駅からロープウェイで山頂駅(約2000m)まで行きました。(芳ヶ平湿原への起点になるレストハウスから山頂ロープウェイ駅に行くルートもあるようです)

山腹から噴き出す硫黄

2017年09月01日 | 風景
ロープウェイにのってしばらくすると山腹に黄色い硫黄と思われる噴出物が帯状になっている場所を見ることができます。一帯は火山地帯で、風向きによっては硫黄の匂いがすることもあって、ここからも温泉や火山ガスなどが噴き出しているのでしょう。

本白根山の山頂につながる荒原

2017年09月01日 | 風景
カールを望む位置まではシラビソやヒメコマツなどの亜高山帯の針葉樹林帯。しかし、山頂カールを望む一帯は一転して砂礫地で草付きも少なくわずかな草本類やハイマツやヤナギ類などの低木が見られる程度です。

芳ケ平湿原遠景

2017年08月06日 | 風景
群馬県と長野県の県境付近、草津温泉の奥に芳ケ平湿原があります。ラムサール条約の登録湿地に2015年になったようですが、以前から一度は訪れてみたい場所と考えていました。ところが3年前でしょうか、白根山が噴火の予兆があるとかで志賀草津道路に交通規制がかかり、芳ケ平湿原の拠点と考えていたレストハウスが使用禁止で道路も通行できるものの停車禁止という規制が続いていました。それが最近ようやく以前と同じような使用ができるということを知りさっそく出かけました。7月の下旬、雨の多いこの夏場でしたが運よく晴天で散策にはもってこいの条件。楽しい一時を過ごしました。暫くは芳ヶ湿原と隣接する本白根山の草花を見ていきたいと思います。

ワタスゲが咲く芳ヶ平湿原

2017年08月06日 | 風景
駐車場から1時間ほど歩くと芳ヶ平湿原に着きます。やや海抜が高いのでしょう、ここはまだワタスゲが見られました。ピークは過ぎたようですが、まだまだ素晴らしい景観を見せていました。訪れる人も少なく静かな桃源郷でした。

西吾妻連峰へ

2017年07月11日 | 風景
6月下旬、ミネズオウの花が見たくて山形県の米沢市天元台高原から西吾妻連峰の入り口人形石まで出かけました。梅雨の晴れ間に恵まれ幾分風が強くガスが出ていたものの快適な山旅ができました。天元台のロープウェイからリフトを乗り継いで一気に1800mもの高度まで登ります。そこからカモシカ展望台から人形石まで100m強の登りで天井の楽園につきます。まだ、春が始まったばかりで咲いている花は多くありません。ところどころ残雪も見られ、特に1つのルート上にはかなりの積雪があり、登山道が残雪上にある場所も。
明日から吾妻連峰の春の花を取り上げることにします。