伊豆修善寺というと私はイノシシとワサビ田を思い出します。学生の頃修善寺近辺に来た時の思い出でイノシシ牧場があってちょっとした話題でした。すでに無くなっているのですが昼食にイノシシ肉を使ったどんぶりを食して当時の思い出に浸ります。ワサビ田も思い出の一つ。ここにしかないものではありませんが、古くから沢沿いに作られた独特の景観が忘れられません。収穫間近のワサビ田は綺麗な葉で覆われていました。
今年の大雪には閉口していましたが、雪のないところへ思い切り気分転換とばかりに伊豆半島へ飛び出しました。仕事の手が空いた3月5日。しかし、あいにくの悪天候で出鼻をくじかれましたが、翌日からはなんとか回復し新潟とはまるで環境の違う暖帯林の自然を「満喫」しました。「」付きなのはもっと時間がほしいという思いがあることと、いくら暖帯といってもまだ3月初めは梅が咲いている季節でもありますから花の少ない季節。楽しみも半分という状態。もっとも、一番のお目当てはカワズザクラを見ることですから花の少なさは承知の上。花がなくてもこの季節の暖帯林を観るのも勉強になります。暫くは伊豆半島の植物談義をしたいと思います。
夜桜見学も行いました。町内にはいくつかの並木があり2ケ所ほどでライトアップされた散策路がありました。全体としてはピークが過ぎているという話でしたが満開の桜は夜景に映えて幻想的。ソメイヨシノに比べ長い期間楽しめるサクラです。
立山3日目。相変わらずの悪天候。仕方なしに室堂から黒部ダムに向かいました。多少高度が低いこともあって山頂部は望めないまでも渓谷美は堪能できると考えました。案の定上空は雲で覆われ時々雨も降って来ますが、霧は低い場所にはなく黒部渓谷はそれなりに堪能できました。
今日のお目当ての黒部ダムです。放水がありません。尋ねてみると、下流の滑川や黒部地域が大雨で災害の危険があるため今日は放流を行いませんという返答。踏んだり蹴ったりで落胆この上もありません。しかし、災害になっても困りますからいつ来れるか分かりませんが次回の楽しみにとっておくことにしました。
12年ぶりの立山、2日目は室堂から御山へ登山の予定。しかし、今回の旅は天候に恵まれず最悪の条件。登山はあきらめて時折大粒の雨が降る室堂平を散策しました。幸いガスのかかるときは少なく風もそれほど強くありません。ぶらぶら散策しながら高山植物を観察するには特に支障はありません。
今回の立山への旅の目的の一つが室堂山荘の裏側にある岩場(崖)の祠に行くこと。思い出のある場所でどうなっているのかを確認したいてめでした。祠は昔通りにありましたが、周辺はかなり草生していて当時の形状ではありませんでした。
今回の目的の場所、「玉殿の窟屋」という名前がついています。ネットの記事をそのまま紹介しますが『立山開山伝説が残る場所です。立山を開山した佐伯有頼が、山裾で熊を射、その熊を追って白鷹に導かれ山を登ったところ岩屋からうめき声が聞こえ中を覗くと胸に矢が刺さった阿弥陀如来が立っていたと伝えられる場所です。明治時代までは、立山修験道の聖地とされ岩屋で行者が修行していました。現在は大小二つの岩屋があり、内部には祠や地蔵が祀られています。』とあります。
12年前はもう少し開放的な場所でしたが、周辺は高径草本が生い茂ってごく狭い場所に押し込められている感じです。緑の力は凄いものです。いつかはすべてを飲み込んでしまうものという思いを強く持ちました。
12年前はもう少し開放的な場所でしたが、周辺は高径草本が生い茂ってごく狭い場所に押し込められている感じです。緑の力は凄いものです。いつかはすべてを飲み込んでしまうものという思いを強く持ちました。