今回の目的は草紅葉の八幡平を歩くこと。今年は天候に恵まれっぱなしで東北の山旅に出かけた3日間は見事な晴天。ナナカマドの紅葉はまだですが、湿原の草紅葉はちょうど盛りであまり人も多くない時期ですから自分のペースでブラ歩きができました。
八幡沼を中心にした周囲は高層湿原のパノラマです。9月中旬は草紅葉の季節。オヤマノリンドウなどはまだしっかりした色がありましたが、多くの野草は実の季節も過ぎて枯れ始めて最後の姿を見せているものも多くあります。暫くは八幡平で見つけた草花の秋の姿を観ていきたいと思います。
八幡平を貫く観光道路アスピーテライン沿いには針葉樹の森が広がります。強い風のせいか枝の張り方が風下に伸びて至りあるいは枯損している木々も多く厳しい環境が予想されます。八幡沼付近の針葉樹は多くがアオモリトドマツでやや窪地のせいでしょうかのびのびと育っている樹が多いように思います。
八幡平へ向かいました。その途中の玉川温泉に一泊。強酸性の泉質で有名な温泉を堪能しました。塩酸を成分にしているそうで毎分9000㍑も噴出しているそうです。温度98度。いきなり源泉には入るのは危険で50%の温泉に入り体を十分馴らして入るように指導されました。源泉はかなり温くされていて長湯は良くないようです。上がった後は体を洗い流すようにと言われました。こういう温泉は日本ではここにしかないでしょう。
玉川温泉でもう一つの景色が印象的でした。熱湯が噴き出ている脇では地熱を使っての岩盤浴が盛んなのです。地面が熱いところと冷たいところがあり適温の場所を見つけてゴザを敷きゴロンと寝転んで露天で岩盤浴です。岩盤浴は無料。ガンなどで医者に見放された人がここの温泉に浸り岩盤浴をして治ったという話があり多くの方が訪れて晴れたときなどごった返すとか。雨の時などのためでしょうか屋根付きの施設がありこの中で岩盤浴をするのだそうです。試しにこの小屋の脇の岩場でシートを敷いて寝転んでみました。背中がごつごつとした岩の感触とともにホカホカ。岩盤浴初体験です。
温泉の泉源ですから至る所から噴気が上がり湯気が出ています。植物も育たない荒涼とした広い露岩の場所。適当な場所を見つけて岩盤浴をする人があちこちに見られます。読書をしている人や笠をかぶってプライバシーを保っているひともいます。
玉川温泉に訪れたのは夕方でそろそろ帰宅につく時間なのですが、近くの夫婦でしょうか岩盤浴を目当てにこれから現場向かっています。ゴザを用意し汗をかいてもいいような準備をしているようです。次回ここによる時の用意するものの参考にします。
岩盤浴でにぎわう少し上の斜面に勢いよくガスが噴き出しているところがありました。このすぐ下にも小さな噴気孔がありその脇に岩盤浴をしている人がいて大丈夫なのか少し心配してしまいます。不思議なところです。
ところで、玉川温泉には日本ではここでしか産出しない北投石という鉱物があります(台湾の1ケ所で見られるようですが世界でも珍しいもの)。鉱物見本はネットでしか見ていませんが、近くにビジターセンターがありますからここで展示されているようです。
ところで、玉川温泉には日本ではここでしか産出しない北投石という鉱物があります(台湾の1ケ所で見られるようですが世界でも珍しいもの)。鉱物見本はネットでしか見ていませんが、近くにビジターセンターがありますからここで展示されているようです。
今年の夏は熱い日が続きました。そんな中海浜植物を見に行きたくて出かけてみました。海浜公園は丘陵公園と同じ国営公園です。総面積はそれほど変わりはない広さですが、来園する人数が極端に違っていて丘陵公園の約4倍の年間約200万人だそうです。もっとも面積は同じでも開園しているエリアは越後は1/4くらいでしょうか。かなり限定的です。もっとも有名な見晴らしの丘のネモフィラはこの季節にはなくコキアの苗がびっしり植えこまれていました。これはこれで見ごたえのある景観をつくっていました。
ひたち海浜公園のおひざ元はひたちなか市ですが、同市の阿字ヶ浦町に宿をとりました。十分な自由時間が取れない中での行動でしたから早朝は阿字ヶ浦の海岸も散策しました。東日本大震災の津波に襲われた町でもありますが、すでに立派な護岸が出来上がっていて、海水浴場もきれいに整備されていました。護岸が切れて背後に岩場がある縁に小さな砂丘帯が広がっていました。
今日から9月。夏の思い出というわけではありませんが、暫くは海浜公園や阿字ヶ浦で観たものを取り上げていきます。
今日から9月。夏の思い出というわけではありませんが、暫くは海浜公園や阿字ヶ浦で観たものを取り上げていきます。