木村忠啓の大江戸百花繚乱

スポーツ時代小説を中心に書いている木村忠啓のブログです。

ドムニナペアの衣装

2010年02月23日 | スポーツの周辺
アイスダンス、日本国籍で出場のリード兄弟は自己ベストを更新して16位の健闘。

一方、優勝候補の筆頭にもあげらてていたロシアのドムニナ・シャバリンのペアは3位に終わった。

このドムニナペアであるが、前半のオリジナルダンスでオーストラリアの原住民であるアボリジアニの衣装を着たが、これが先住民の文化を冒涜していると、強烈な抗議を受けた。

この抗議の真偽は私自身、その真意が分からない。単に差別問題なのか、それとも「アボリジニ」という著作権の問題なのか。

とにかく、ドムニナペアは思わぬ悪評に精神的なダメージを受けてしまい、今日のフリー演技でも、その逆風を吹き飛ばせなかった。
何かスケートに関しては釈然としないものを感じるのは私一人だろうか。
選手の実力以外のところで、順位が決定されてしまうというのは、悲劇以前の問題である。



ドムニナペアの衣装を報じる記事

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ジャンプ団体 5位入賞

2010年02月23日 | スポーツの周辺
スキージャンプ団体。

日本は惜しくも5位に留まった。

個人ではずば抜けていなくても、団体ではコマが揃う日本のジャンプ陣に期待が掛けられたが、結果は、オーストリア、ドイツ、ノルウエー、フィンランドに続いて5位となった。

主将岡部が不調でメンバーを外れるなか、1本目5位につけた日本。
1本目1位通過のオーストリアの実力はずば抜けていたが、2位以下は混戦模様。

期待がかかったジャンプ。
メンバーは伊藤、竹内、栃本、葛西選手。
伊藤、竹内、栃本選手
が1本目を上回る130m前後のジャンプでまとめ、最後は葛西選手が全体で5番目、ヒルサイズの140m大ジャンプを見せたが3位のノルウエーには22.6点足りなかった。


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中古のボブスレー

2010年02月22日 | スポーツの周辺
日本チームのボブスレーは10年前にドイツから買った「中古車」だという。

現在、アルペン競技では実力が伯仲してきて、かつてのトンバやステンマルクのようなスター選手がでにくくなってきている。
この原因としては、マテリアルの向上をあげる人もいる。
かつてのスター選手には、スキーメーカーがこぞって自社の開発商品を使ってもらおうとした。
スター選手はその中からもっともよい板や道具を選ぶ。
スター選手以外はスター選手の選んだ道具を供与してもらえない。
今はマテリアルの向上によって、どの選手もトップクラスの道具を使える。
これが実力伯仲の原因だというのだ。

振り返って、ボブスレーはスキー以上にマテリアルが大事な競技である。
イタリアのボブスレーはフェレラーリが作っている。
工学も物理学もトップレベルのものが求められるのに、日本にはソリのメーカーがない。
この条件で「勝て」というのは、かなり難しい。

今はいろいろ叩かれることも多いが、日本は自動車大国である。
ぜひ、トヨタや日産、ホンダといった自動車メーカーがスポンサーになって、ぴかぴかのメイド・イン・ジャパンのソリに乗って、日本勢の活躍してもらいたいと考えるのは私ひとりだろうか?

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カーリング ロシアに勝利

2010年02月22日 | スポーツの周辺
カーリング女子がまたもや劇的な勝利を収めた。

第6エンドを終えたところで0-6。

ワンサイドゲームの予感すらする重苦しい雰囲気。

この日は先日のイギリス戦とはうってかわって、お互いにミスの目立つ試合であった。

「致命的な点差になったけれど、ふっきれた」という目黒らのショットが徐々に決まり、第10エンドを終わって9-9の同点までこぎ着けた。

試合は延長戦、11エンドに入った。こうなると、運の女神は日本に微笑む。

最後はまたしても、目黒。

一挙に3点を奪うビッグショットを決め、試合を決めた。

先日の精度の高い試合から一転、不調の中にあっても勝利を拾えたことは大きな収穫だったに違いない。

これで日本は3勝2敗。

次は、本日ドイツとの対戦が組まれている。



今回も最後にビッグショットを決めた目黒萌絵選手。

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貞包紘子選手12位

2010年02月21日 | スポーツの周辺
ショートラック女子1500mで順位決定戦に回った貞包(さだかね)紘子選手は、順位決定戦で4位になり、総合12位と健闘をみせた。
貞包選手は、フィギュアが強い愛知県出身。
11歳の時に出場したインラインスケート岐阜長良大会で2位になり脚光を浴びた。
その後、高崎健康福祉大学高崎高等学校を経て、順天堂大学へ。
大学ではスケート部がなかったので自ら同好会を作ってトレーニングしたと言う。
今期限りで引退を表明しており、今回のオリンピックが最初で最後の大舞台となる。
自らの滑りを振り返って「悔いのない滑りができた」と笑みを漏らした。

優勝は中国の周洋。

同じくして行われたショートトラック男子1000mは、地元カナダのアメリン兄弟と韓国二人にアメリカのアポロ・アントン・オーノの五人で行われた。
騒然とした盛り上がりの中、先行逃げ切りを図るアメリン兄弟を途中韓国勢が捉えて1、2を奪った。オーノは途中チュバランスを崩し後退する場面があったが、最後はアメリン兄弟を捕らえ3位となった。
これで、オーノはオリンピック史上最高の7つのメダルを獲得した。
優勝は、ショートトラック優勝の韓国のイ・ジョンス、2位はイ・ホソク。
韓国ショートトラックの強さを見せ付けた。

韓国とオーノとは因縁じみた対決であったが、今回はクリーンに勝負が決まった。


健闘の貞包選手。

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葛西選手8位入賞

2010年02月21日 | スポーツの周辺
男子ジャンプラージヒル。

葛西紀明選手が8位に入賞。

神風と書き込んだヘルメットを被ったベテランジャンパーは1本目21位と出遅れたが、2本目でK点ジャンプを見せ、総合8位の健闘。

伊藤大貴選手は20位。

そのほか、ジャンプ1本目で、竹内選手は37位、栃本選手は45位で2本目には進めなかった。

勝ったのはフランスのシモン・アマン。

ノーマルヒルとあわせ二冠となった。

日本は個人一人一人の力ではトップに手が届かないかも知れないが、団体戦できっちりまとめて上位を期待したい。

そのためにも、岡部選手の復調を願う。

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織田信成選手の失敗~国母センシュとの対比

2010年02月20日 | スポーツの周辺
採点競技というのは、どこか釈然としないものが残ることがある。

今回の男子フィギュアでも、2位になったロシアのプルシェンコ選手に対するジャッジが厳しすぎたのではないかと、ロシアサイドから抗議があった。プルシェンコ選手自身、今回の採点方法に強い不満を残している。
確かに4回転ジャンプに対する評価が曖昧だった点は否めない。

スピード競技やカーリングなどはすべて自己責任だ。
それに比べると、採点競技は採点員の主観による部分が大きく、運、あるいは政治力に左右されやすい。
その中で、ベストと思われるチョイスをしていくのは選手自身だ。
スノーボードのショーン・ホワイト選手のように飛び抜けていれば、誰も文句は言わない。
モーグルもある程度、分かりやすいといえる。
フィギュアだけ、どうしてこうも毎回揉めるのだろうか。
それだけ、注目度が高いことの裏返しでもあるのだろうが。

その中、今回の織田選手は、①切れた靴紐を使い続ける②4回転ジャンプへの迷い、という二つの間違いを犯してしまった。
これは、採点員の評価以前の問題で、完全に自分のミスである。
自分の判断ミスが最悪の結果を招いてしまった中、8位に入賞した織田選手の精神力には、心から拍手を送りたい。
採点結果を待つ間も誰に当たる訳でもなく、必死に通常の表情を保とうとしていた姿勢にも心を打たれた。

一方、辛い採点にぶち切れて、ゴーグルを観客席に投げつけた国母選手。
その後のインタビュアーにも食ってかかったと言う。
国母選手は服装や、釈明会見の態度などに賛否が分かれる。
批判が集まったマスコミの姿勢に、まるで「魔女狩」だと批評する新聞(朝日)なども現れた。

私は服装や会見の姿勢以前の問題だと思っている。
勝てばどうでもいいのか、という点だ。
もし、国母選手がメダルを獲得すれば、「プレッシャーに打ち勝った」とマスコミも手のひらを返したように賞賛したのであろうか。
美酒に酔った国母選手の機嫌も悪かろう訳がなく、インタビューでの受け答えも好ましいものになったかも知れない。

だが、人間の本性は勝ったときよりも、負けたときに分かる。
アクシデントに見舞われ8位に留まった織田選手。
4位に入賞しながらも、毒づいた国母選手。
どちらが魅力的な人間なのか、おのずと分かる。

国母問題も実は服装に問題があるのではなく、「勝てば何をしてもいい」という態度に問題がある。
それはマスコミや、我々のほうにも問題がある。
国母選手は我々の心の問題である。
これは朝昇龍問題と似ていると思う。

この件に関しては、前回のトリノで奇声を上げて物議をかもし出した成田童夢選手が大人の意見を述べている。

織田信成選手からのメッセージ
飲酒してミニバイクを運転、謹慎後の織田選手のメッセージ。彼という人間がよく分かる。

試合後の国母選手を伝えるデイリースポーツ紙の記事
モーグルやスノーボードは「体制派」のアルペンの対義語でもある。国母選手の言っている事も分かるがモーグル選手だってモラルは守っている。

成田童夢選手HP
同感できる部分が多い。


次回はこの笑顔を期待したい。

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カーリング女子勝利~イギリス戦

2010年02月20日 | スポーツの周辺
アメリカに勝ったあと、カナダ、中国に惜敗してしまった女子カーリング。

今日は、ランキングで格上のイギリスを11-4で破った。

第9エンド目黒のラストショットが5点を取るミラクルショットとなり、イギリスはギブアップ。

10エンドを待たず、日本の勝利となった。

今日は日本、イギリスともショットの精度が高く、ミスショットのほとんどない緊迫した試合運びとなった。

冷静に話そうとはしているものの、段々声が高くなってしまう解説者の小林宏さんの様子からも手に汗を握る緊張感が伝わる。

その中、ほんわかとした口調で打ち合わせをするチーム青森。

平常心を保ち続ける選手の精神力の強さはすごいものがある。

最後は解説の小林さんが「よしよし、よ~し」と大絶叫するほどのショットで、思わぬ大勝となった。

ところで、下記の世界ランキングを見ると分かるが、イギリスはスコットランド、ウエールズ、イングランドが別々に参加している。

今回、バンクーバーオリンピックでは、その中でもっともポイントの高いスコットランドがイギリス代表として出場している。



チーム青森HP

カーリング世界ランキング

解説の小林宏さんのHP

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越和宏選手~お疲れ様でした

2010年02月20日 | スポーツの周辺
男子スケルトンの越和宏選手のオリンピックが終わった。

総合20位。

田山真輔選手が19位。

結果から見るとふたりとも上位に食い込む成績ではないが、滑走後にはガッツポーズを決め、爽やかな笑顔を見せた。

結果至上主義の中、ふたりの笑顔は清涼感があった。

その越選手がレース前にゲンかつぎにおこなっているのが「指先バキューン」。

分かる人にしか分からないが完全に「わたしをスキーに連れて行って」世代である。

スケルトンを始めたきっかけが「てっとり早く有名になれそうだったから」と話しているのが面白い。

今日は、好きなビールをたんまり飲んで欲しい。

もう一人の田山選手も人間味あふれるブログを開設している。

そり競技は、女子において、リュージュ安田選手が200gのウエイトオーバー、スケルトン小室選手がステッカー貼り忘れで失格となっている。
メジャースポーツではサポートがしっかりしているが、マイナー競技では全部自分でこなさなければならない。

本人の自覚うんぬんと、批判もあったようだが、マイナーな競技にも、きっちりしたサポート体制をとってくれるように望みたい。


オリンピック参加選手中、最年長となる越選手。

越選手オフィシャルブログ

田山選手ブログ

越・田山選手所属のスケルトンクラブのブログ

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葛西選手予選1位通過

2010年02月20日 | スポーツの周辺
男子ジャンプラージヒルの予選で、葛西紀明選手が予選トップで通過した。

6大会連続出場、38歳の葛西選手は、ヒルサイズを越える142.5mの大ジャンプを見せた。

日本選手としては、伊藤選手が2位通過、栃本選手19位、伊藤選手21位と4人全員が決勝進出枠の中に残った。

岡部選手が代表選手から外れたのは残念だが、岡部選手の分も頑張って欲しい。

決勝は明日。
アマンらを含むトップシード選手10人が参戦する中、どのくらいの位置をキープできるか注目である。

テレビ放映はNHK総合で4時30分から。

うーん、明日も早起きだ。

ところで、K点とか、ヒルサイズというのは知っていて知らない言葉だ。
K点についてスキーに詳しい友人に聞いたところ、「危険点のKだ」と言っていたが、これではあまり意味は分からない。
もともと、K点はドイツ語でKonstruktionspunkt(建築基準点)に由来するというが、ジャンプ競技では、kritischer Punkt (極限点)の意味で使われていた。
これ以上飛ぶと危険だという限界点であり、英語だとcritical pointだから、友人の説も合っている。
その後、スキー技術の進歩から上位選手のK点越えが当然のようになってきたことから、かつての極限点にあたるものは「ヒルサイズ」と呼ぶようになった。


期待のかかる葛西選手
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