木村忠啓の大江戸百花繚乱

スポーツ時代小説を中心に書いている木村忠啓のブログです。

伊那食品の試み~凡事継続

2010年10月25日 | 日常雑感
長野県にある伊奈食品という会社がある。
もとは寒天の製造販売会社であったが、今は寒天を応用して総合ゲル化剤メーカーに発展している。
この会社には「凡事継続」、当たり前のことをきちんと継続して行っていくという理念がある。
その「凡事継続」の中にスーパーなどでの駐車場では入口からなるべく遠くに車を停める、という行為がある。
スーパーの近くの場所はお年寄りやハンデキャップの人、荷物の多い人などに譲り、自分たちは少々歩こうではないか、という考えである。
これは考えてもみなかった行為である。確かに自分が近い場所を取ると、その分、他の人は遠くの場所に停めなくてはならない。
しかし、入口近くに停められると「ラッキー」とは思っても、他の人のことまでは気が回らなかった。
スーパーや高速のSAなどのハンデキャップの人専用の駐車場に平気で停めている人を見て、腹を立てていた自分であるが、考えてみれば似たようなものなのかも知れない。
一方、このような運動をしている人は、入口近く停めている人を見て、腹を立てることはないのだろうか。
電車の中で平気で電話を掛けている人間、目の前にお年寄りが立ってもマンガから目を離さず立とうとしない人、回りを見れば腹立たしい人間は多い。けれど、腹立たしい人間を見て、いちいち腹を立てていたのでは、人に振り回されてしまうことになる。
いつだったか、朝の満員電車で肘が当たってしまったのか、前に立っている男の人から「チッ」と舌打ちをされたことがある。それだけで、結構こちらも腹を立ててしまったが、思い通りにならないのが日常なのだから、いちいち細かいことは気にせずに、自分の信じた行動をしていけばいいのだろう。
スーパーで入口遠くに停める、か。今度の週末にはそうしてみよう。

伊那食品工業株式会社HP

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幸せの種

2010年10月20日 | ポップマニア
疲れた心にkiroroの歌声は沁みる。
特別気のきいた言い回しがある訳ではない。
しゃれたフレーズとは正反対の朴訥で、直截的な表現。
素朴な表現がとてもいい。
この「幸せの種」もいい。

ヒット曲ばかりを要求される歌謡界にあって、kiroroのように独自のスタンスを持ったグループがあるというのは一種の清涼剤のような気がする。
自分もこのように自然体で表現活動を続けていけたら素晴らしいと思う。
ぜひ、御視聴を。

幸せの種 プロモーションビデオ

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ラジオの人生相談

2010年10月10日 | 日常雑感
この頃、仕事で運転することが多くなったせいで、AMラジオを聞くことも多くなった。
先日、静岡を走っていたとき、聞いたラジオで人生相談が放送されていた。
公開の場で、自分の人生の相談をする神経というのは、よく分からない。
相談相手が高名な人間であるから、たとえ公開であっても、価値があると思うのだろうか。

今回の相談は、「別れた妻と同居している息子が中学校でいじめに遭っているらしいが、どうしたらいいだろうか」という問い。
何とはなしに聞いていると、養育費も出していない。
金は出さないけれど、口は出したい、というところだろうか。
ちょっと都合がいいんじゃないか、と思ったが、回答者の言葉はもっと手厳しい。
「あなたは、自分の人生に対して真剣味がない」
「他人事のようだ」
「元妻との人間関係を中心に考えており、子供に基軸を置いていない」
そして、結論は、
「遠くからそっと見守るだけにするべきだ」
という答え。
多分、この答えが正解なのだと思う。
しかし、何と言うのだろうか、人生の円熟期に入り、成功者の仲間入りをしている回答者の上段に振りかぶった言い方。
「おまえは、みのもんたか!」と言いたくなった。

回答者が最後に言っていた。

「人の言動にいちいち心を動かされてしまうこと。それを自立していない、と言います」

なんとなく、その場は言うとおりだなあ、と思ったが、そのあと考えると、私自身、人の言動にいちいち心を動かされてしまう人間だと気がついた。
自立していないんだなあ、とも思うけれど、人の言動にいちいち心動かされてしまうのが、人間なのではないだろうか。
霞を食べて生きている仙人ならともかく、私も含めて普通の庶民は、日々の些細なことに一喜一憂しながら生きている。

それが、人の言動にいちいち心を動かすな、とは余りにも大御所に立った物言いではないだろうか。
この回答者は東京六大学の教授でもあり、多くの著書を持つ「文化人」である。
日本人は、「文化人」「先生」と言った言葉に弱い。
「文化人」と言っても一方向に優れただけであって、「学者ばか」と呼ばれる人間も多いはずなのに、なぜかくも有り難がってしまうのだろう。

少なくとも、私は人の言動にいちいち心動かされてしまう「自立していない人間」だ。
当分は、それでも仕方ないと思ってるし、それが、自分だとも思っている。

人の言動にいちいち心動かされなくなること。それを老化と言う。 by 木村
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オールウェイズ スマイル

2010年10月02日 | 日常雑感
昨夜、焼肉屋に行った。
据えられた小型のコンロで自分で勝手に焼く。
肉はおいしかった。値段も安い。生ビールもよく冷えている。
それなのに、客は他にいない。
これは穴場だ、と喜んでいたが、ビールを重ねるうちに、段々居心地が悪くなってきた。
というのも、店の奥で店主が腕組みをしたまま突っ立っているからだ。怖い顔をして外を睨んでいる。
こちらを睨みつけている訳ではないのだろうが、なんだか背中越しに視線を感じて、早々に立ち去った。
次は近くにある友人のタイ料理店をちらりと覗いたら、入れないくらい賑わっていた。
この店は微笑みが絶えない。
商売繁盛の神様は、しけた顔が嫌いなようだ。

最近、仕事が忙しくて、ついつい眉間にしわを寄せていることが多い。
だけど、真面目に仕事をすることや、沢山の仕事をこなすために、始終しかめっ面をしている必要はない。
忙しい人ほど、暇をみつけるのがうまい、と聞いたことがある。
忙しくても、余裕があるようにふるまえてこそ、仕事の達人になれるし、幸運の神様も立ち寄ってくれるのだと思う。

女子テニスの伊達公子選手が試合中に一番気にかけていることが「オールウエイズ スマイル」だという。
試合中には、思うようにならないこと、アンラッキーなことが沢山ある。
そんな中、不幸に見舞われても笑っていられるか。
伊達選手のコーチが「非常にメンタルの幅が広くなった」と評価していたが、苦しいときほど、明るい表情をしていることが、打開策につながるように思う。
言うほど、簡単ではないのだけれど。


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