木村忠啓の大江戸百花繚乱

スポーツ時代小説を中心に書いている木村忠啓のブログです。

歳の差

2019年04月23日 | 江戸の話
幕末の立役者の年代がとても若かったとはよく聞く話だ。

しかし、これは主として薩長を中心とした雄藩の話であって、幕軍のほうは結構年配者も多かった。

戦況が討幕派に完全に有利となり、新政府が成立した後、旧幕府の官僚の中には、薩長の若者に卑屈な態度を取る者も多かったと聞く。
五十近い者が二十代の若者にへいこらしているのは、見た目のいいものではない。

そう思っていたのだが、過去も現代も、組織において年齢が決定的になることはあまりないようだ。

江戸時代においては家格というものがあり、自分が五十歳であろうと家格が遥か上の者であれば、相手がたとえ十代であろうと敬語を使う。
極端な話、相手が世継ぎであれば、幼少であろうと神様扱いだ。

現代においても、オーナー系の会社であれば、社長ジュニアは暗黙の了解に守られている。

江戸時代は、相手が年下であっても、へりくだるのは苦にならなかったのかもしれない。



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新刊「十返舎一九あすなろ道中事件帖・新月の夜」発売

2019年04月21日 | 小説
「十返舎一九あすなろ道中事件帖・新月の夜」が去る4月11日に双葉文庫から発売となりました。
内容は下記の通りです。


戯作者としての手応えを感じ始めた貞一は、十手捌きでも勘を取り戻しつつあった。そんな中、馴染みの蕎麦屋の主・伝兵衛が殺されるのを目撃する。伝兵衛を斬ったのは狐面を被った凄腕の男。しかし、狐面は貞一の前で、突然消失した。消失の謎も解けないうちに、今度は伝兵衛の妻のお初が主人の殺害を依頼したと自訴して出てきた。
夫婦間のすれ違いと愛情を描いたシリーズ最終巻。

かなり頑張って書いたつもりでおります。
よろしくお願いいたします。



お買い求めは下記からもできます。

双葉文庫4月の新刊


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