木村忠啓の大江戸百花繚乱

スポーツ時代小説を中心に書いている木村忠啓のブログです。

スピッツ草野氏ストレスでダウン~ライブ延期

2011年03月29日 | 日常雑感
ロックグループ「スピッツ」のボーカル草野マサムネ氏が急性ストレス障害でダウンした。
既に決定していた「スピッツ ジャンボリーツアー とげまる2011」の公演のうち、4月3日米子、5日防府、7日・8日広島の四公演は中止となる。
このツアーは本来は3月27日の埼玉県三郷市から始まるはずであったが、地震の影響で、27日の三郷、31日の福島県郡山市の公演が中止になっており、実質上は4月3日の米子からスタートの予定だった。
順調にいけば、4月13日のNHKホールからツアー開始となる見込みという。

小さい子供は他人の不幸が分からない。虫を踏みつけて遊んでも、心は痛まない。想像力が不足しているから。
アーティストの中には感受性が強い人が多いが、それも想像力豊かだから成せる業である。
「俺が金持ちだったらもっと募金するけどなあ」と口で言っているような人は、金持ちになっても募金しない。
被災者を見て「可哀想だ」などと口にしているだけの人も想像力が不足している。
断片的なニュースなので、草野氏の心境というのは、正確なところは分からない。
草野氏は博多出身で、大学は東京造形大学から武蔵野美術大学へ進んでいるから、東北や茨城とは関係ない。
11日は都内にいたと言い、直接被災した訳ではない。
本人は、
「情けなさ、無力感は言葉では言い表せません。自分が被災したわけでもないのに“やるべきこと”が出来ないのですから、何を言われても返す言葉もありません。本当に、本当に残念です」
と、コメントしている。
きっと、他人の痛みが分かりすぎるほど分かる人に違いないのだろう。
「今、わたしたちにできること」というのが一種の流行語になりつつあるが、今自分にできることが分からず、無気力になったり、悩んだりする人も多い。
世の中には強い人ばかりではない。人の悩みを共有するのも、立派な「今、わたしたちにできること」だと思う。
草野氏には、この困難を早く切り抜けて、みんなが勇気の出るような歌を歌って欲しい。

草野ですが、今回の大震災の地震自体の体験したことのない大きな揺れ、続く余震、想像を絶する被害の甚大さ、その悲惨すぎる現実が連日連夜メディアで報道され続けること、福島第一原子力発電所の深刻な状況など、それらすべてを感じ、目の当たりにし続けることで、本人に急激な過度のストレスが襲いかかってしまい、精神的な障害にまで発展してしまった、ということになります。
(スピッツオフィシャルウェブサイトから)

最後に、スピッツの「ほうき星」という歌の詩を載せる。
ほうき星(作詞・草野正宗 作曲・田村明浩)
錆びついた扉がはじめて開くよ
僕らはほうき星 汚れた秋空
ゆらゆら さまよう 魂をも巻き込む
祈りを受け止めて 流れに逆らって

今 彗星 はかない闇の心にそっと火をつける
弾丸 桃缶 みんな抱えて 宙を駆け下りる

つなげて遊べばどこかで切れそうだ
静かに近づいて 涙を乾かした

今 彗星 はかない闇の心にそっと火をつける
哀愁 街中 すぐにはがれて 何度甦る

今 彗星 はかない闇の心にそっと火をつける
弾丸 桃缶 みんな抱えて 宙を駆け下りる


SPITZ OFFICIAL WEB SITE

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火事場泥棒

2011年03月29日 | 日常雑感
「家族を守るため、被災した今こそ自分で稼げる力が必要です」
とのメールが入った。
いわゆる成功プログラムの販売である。ネットで調べてみると、2万円の教材である。
月間1000万円稼ぐだとか、年間何億円収入だとか、夢のようなネットビジネスのことが書いてある。
はっきりと言って、腹立たしい。
スパムメールのようなこの手の広告メールは今に始まった訳ではないが、震災をネタにして、イカサマ商売をするのは、火事場泥棒と同じである。
この手のプログラムによって成功した人も皆無ではないのだろう。
だが、宝くじ以下の確率なのは間違いない。
このプログラムで成功するのは、限りなくゼロに近いが、完全に0%とは言い切れないから、詐欺ではないと言うのだろう。
それであれば、宝くじを買ったほうがよほどましだ。
このプログラムを買う人がいると、一番得をするのは販売者であり、一種のネズミ講であるのは明確だ。
乾電池が品薄になると聞くやいなや?買い占めして、ネットオークションで転売する輩もいると言う。こういった人は、そこで儲けた金を何に使うのだろう。
「悪銭身に付かず」
楽をして儲けた金は結局は身に付かない。
盗むようにして得た金も同じである。
火急の場に臨んだとき、人間性が出る。
心の寒くような話には、近づきたくないと思う。

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ワルンプアン

2011年03月24日 | 日常雑感
地震があってから、早くも十日以上が経過した。今も余震が続き、原発の危機も現在進行形である。東海地方は今のところ全くといっていいほど被害がなく、平穏な日々が続いている。だからといって、もちろん浮かれていていい訳ではない。かく言う私も自分たちに何かできないかと、社内で募金集めを始めたが、口ではなんだかんだ言いながら、正真正銘の小銭しか出してくれないような人もいる。被災のことを熱く語りながら、千円札一枚をもったいぶる人もいる。募金は金額の多寡ではない、という人もいるだろう。ファーストリテイリングの柳井さんの10億円募金などを税金対策だとか、PR費用だとか言う人もいるけど、そんなことはない。思いはどうあれ、実行は貴重である。今のところ、実行力は、その人サイズの金額の多寡によってしか測れない。
人には色々な考え方があるから、一概に非難することはできない。ただ、何というか、口先だけで実行の伴わない人と話しているとこちらまで心寒くなってしまう。本当は別のところで、どーんと義捐金を出していて、社内での募金なんて偽善的で嫌だなどと思っているちょっぴりシニカルなヒューマニストなんだ、とか信じたい。
そんな中、千種近くを歩いていて「ワルンプアン」という友人のタイ料理店のガラス窓に貼ってあったビラを見て、とてもうれしくなった。ワルンプアンでは、3月14日から19日までの売上金すべてを寄付していたのである。こういった行いを為す人と知り合いになれたのは、非常に光栄だ。
人は決して一人では住んで行けない。どんな人間嫌いな人も、どこかで誰かと繋がっている。
今回の地震での被害は、いつかは修復される。しかし、災害に遭った人たちの被った思いは、決して拭い去れるものではない。それでも、被災された人たちが一日でも早く「日常」といった、平凡だけどかけがえのない日々に戻れるように、微力ながら側面援助していくのが、被害に遭っていない私たちの役目だと思う。

ワルンプアンHP

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PRAY FOR JAPAN

2011年03月14日 | 日常雑感
地震発生後、世界各国からも応援の言葉が続々と届いている。
全ての人々の中に、こんな暖かい心が残っていれば、戦争なんて起こらないだろうに、と思う。
今は願うことしかできないかも知れない。
それでも信じる心は、なくしたくない。
下に、PRAY FOR JAPAN(日本のために祈ろう)のリンクを載せた。
伝わって来る人の温かさに、人間の可能性を感じる。
その中の一枚の写真にあった言葉が印象的だった。
JAPAN WE ARE WITH YOU!
宗教も言葉も関係なく、罹災した人のために祈る。
憎しみ合ったり、争ったりしているには人生は短すぎる。
まずは、自分にできることから、一歩ずつ。

PRAY FOR JAPAN(動画span>

日本へのメッセージ集

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大地震を前にして

2011年03月14日 | 日常雑感
東北地方太平洋沖地震の報を聞いて、無力感にさいなまれている。
人間は地球の王者として君臨しているような顔をしているが、その実、地球に住む他の生物となんら変わらない。
現場状況は、報道されている以上の悲惨さではないかと思われる。

折しも、今日は名古屋市議会戦。河村氏率いる減税日本の圧勝、民主の惨敗で終わりそうだが、今回ほど政策が当落率を左右した選挙戦も珍しかったと言える。
その選挙戦の中で今回の大地震の救済募金を早くも開始した政党がある。共産党とみんなの党である。もっとあったのかも知れないのだが、個人的に目をしたのはこの両党であった。票目当てのスタンドプレーといううがった見方もできるが、政治の世界は、実行したか、実行しなかったか、である。

家を流された人に向かって、「今、どんなお気持ちですか?」と尋ねるTVインタビュアー。寒い体育館に幼子を抱えて泊りこむ状況に追い込まれている家族に「大丈夫ですか?」と聞くインタビュアー。インタビューされていた人は二人とも冷静に答えていたので頭が下がる。自分だったら前者のインタビュアーはぶん殴り、後者のインタビュアーには「大丈夫じゃないから、あんたの来ている暖かそうなダウンを貸してくれ」と詰め寄ってしまうかも知れない。
人間の価値は本当の危機に直面したときに分かると言う。関西・淡路大震災の際は、処理の不手際から社会党が失脚した。今回、民主党がどうのこうの言う前の問題として、日本の首相として菅総理にはリーダーシップを発揮してもらいたいと思っている。

もうひとつ。名指しで申し訳ないが、テレビ愛知では、今日になってレギュラー番組に戻していた。昼間点けると、宇都宮の餃子をレポーターがおいしそうに食べていたし、さっき回したらゴルフ番組が放映されていた。観るなとは言わないし、そんなのを放映するな、とも言えない。だが、少なくともこんなときに、そんな番組を放映させているスポンサーの商品は、私は断固として買わない(Kビール、N*T、T*YO*A他)。

そして、個人である自分。いま、何ができるのだろう。たかが個人、されど個人の力。まずは、何ができるのじっくりと考えてみたい。

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