木村忠啓の大江戸百花繚乱

スポーツ時代小説を中心に書いている木村忠啓のブログです。

ほっこりだとか、がっつりだとか

2010年11月03日 | 日常雑感
流行語が何となく腹立たしく思えるのは年を取った証拠なのかも知れないが、流行語に限らず、最近、気になる言葉遣いが多い。
たとえば、ほっこり。
「ホッと」と「ゆったり」の合成語だと思っていたら、方言であった。
しかし、本来の意味は、現在使われているケースと全く逆で、「しんどい」という意味らしい。
なんとなく語の持つイメージが先行して、意味が後からついてきたような感じ。
がっつり、というのも北海道の方言。
こちらは本来の意味と、現在使われているのが同義であり、ほっこりよりはいいのかも知れない。
でも、どちらも違う地方で使うには違和感がある。
パリで耳にした中国語ではないが、とても場違いな感じがしてしまうのは私ひとりだろうか。
絶景、というのも気になる。
なんでもかんでも絶景だとか、絶品で、非常に安っぽくなっている。
東海地区最大級のように、~級というのも気になる。
「最大」ではなく、「最大級」だとNO1でなくても言い訳になる、という逃げなのだろうか。
レストランなどで会計をしようとお金を渡したとき、「1万円からお預かりします」と言われるのも嫌だ。
この「から」というのは何だろう?
オーダーを取り終えたときの「ご注文は以上でよろしかったでしょうか」はなぜ「ご注文は以上でよろしいでしょうか」ではダメなのか。
こんなことにいちいち目くじらを立てているわけではないが気になる。
ただ、流行語とか言葉は自然発生的に生まれてくるものであって、トップダウン式には生まれて来ない。
かつて、東京の山手線の通称をつけようということで公募した結果「E電」(イーデン)という語が選ばれたが、庶民の間では不評の声が高く、誰も使おうとしなかった。選考委員の小林阿星が「一生懸命に選んだのに何で使わないんだ」と怒っていたが的はずれな怒りだった。
電車に関連しては、関西でホームの乗降に際して「電車の乗り降りはお早めにお願いします」ではなく、「電車の降り乗りは~」とアナウンスしていたことがある。順序としては、降りてから乗るのだから正確だけれど、これもいつの間にかなくなった。
当たり前の話だと思う。

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