所在地 今井町の町並み 奈良県橿原市今井町
「八木西口」から歩くこと数分で飛鳥川の流れに赤い欄干の蘇武橋を渡ると、案内板と「蘇武橋のエノキ」が樹高は15メートル、 幹周りは約5メートル 枝張り20メートル 樹齢は420年と推定されている木がお出迎えです。
蘇武の井は、
聖徳太子が斑鳩宮より筋違道(太子道)を経て、曽武々の橋をわたり、八木の里を過ぎて、橘宮に通い給いしなり」(玉林抄)とあります。聖徳太子は舎人調使麻呂(つきのおみまろ)と秦河勝から献上された愛馬甲斐の黒駒を伴って今井町の北東部にある曽武(蘇武)井で休憩したと伝えられております
今井蘇武橋公園を南へしばらく歩くと観光案内所「華甍(はないらか)」が見えてきました。
奈良県今井町は“重要伝統的建造物群保存地区”として町全体が昔のままに保存されています。そのシンボル的な建物として交流センターと資料館になっているのが“華甍”です。元々は明治36年に「高市郡教育博物館」として建てられた建物です。ここで今井町の歴史を詳しく、分かりやすく解説する資料を一堂に集めた資料館として、展示コーナー、映像シアター、図書閲覧室などがあり、情報等を仕入れて町を歩きます。
かつて「大和の金は今井に七分」といわれるほど繁栄した今井町で現在も町の大半の町家が大切に保存され、江戸時代の姿を残しています。
連なる軒先と白壁、鬼瓦は江戸時代そのままの景観で、現在約1,500軒ある民家のうち、約500軒は江戸時代のもので、「重要伝統的建造物群保存地区」に選定されています。虫子窓が続く古い町並みを歩くと落ち着きますねえ~
軒先に新酒が出来たことを知らせる杉玉が吊るされた町屋が、上品寺屋の屋号を持つ河合酒造です。この河合酒造は、その中でも国の重要文化財に指定されているほどの歴史ある蔵元です。大和三山に囲まれ、江戸時代の町並が残る今井町で現存する唯一の酒蔵です。屋号を「上品寺屋(じょうぼんじや)」といい、明和9年(1772年)には既に酒造業を営んでいたと文書にも残っております。ここで代表銘柄「出世男」を買わずに「奈良漬」を買いました。
店内には、”花嫁駕籠”が置いてありました、この籠に乗って嫁いでこられたのでしょうか?
前方に「南部銀行」が、この建物も古い町並みにマッチするように建てられています。
江戸時代のまま残され、時代劇の撮影などにも使われる町並みは、世界的に貴重な財産であり、平成5年には「重要伝統的建造物群保存地区」の選定を受けています。東西約600m、南北約310m、面積にして17.4haの地区内には、全建物数約1500棟弱のうち、約500棟の伝統的建造物があり、全国で最も多い地区となっています。また、国の重要文化財が9件、県指定文化財が3件、市指定文化財が5件あります。地元の材料を使い、近隣の職人によって暮らす人に便利なように工夫された一軒一軒の家は、土地の風土や自然、歴史をはっきり反映しており、民家建築の貴重な財産でもあります。まだまだ町並みを歩き始めたばかり
次回をお楽しみに では またね