治しやすいところから治す--発達障害への提言

花風社・浅見淳子のブログ
発達障害の人たちが
少しでもラクになる方法を考える場です。

個性とは、続き

2018-08-28 11:58:21 | 日記
さて、相変わらず「医師も逃げ出す迷惑アスペルガー」の記事が人気ですね。

ずーっと前の記事なのにコメントもいただきますね。
私の判断であんまりヘイトっぽいのは(アスペルガー絶滅せよ方面)公開していませんが、まあこの記事にコンスタントに皆さんがやってくるのはやはり、困っている人が多いのでしょうね。

発端となった事件ですが、本になってます。アマゾンKindle版はお得なお値段だから、電子書籍読む習慣のある方は見てみてくださいね。



さて。

私と同じ被害を受けても、相手が自閉症の診断を受けているということで、泣き寝入りした人もいたかもしれませんね。

でも私があそこで司法に訴えていたから、その後の展開がありましたね。

つまり

あの事件をきちんと成敗しなかったら、まだ彼は自閉症だからと特権に座ってゴネてたかもしれないし、それが通じるのをみて似たようなことしてた人がいたかもね。

そして治さない医者は威張り続け、治りたい人に選択肢はなかったかもね。

そして榎本刑事と私の出会いもなく、この本も生まれなかったかもね。



そして

あの事件を「司法に委ねよう」と判断したのは私の個性です。

別の人なら死んだふり、泣き寝入りをしたかもしれない。

私だから裁判を起こしたの。

さて、個性とはなんでしょう?

最新の画像もっと見る

3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
二回戦 (ねてまて)
2018-08-28 17:50:23
自分らしさ、でしょうか?

ドラマなどで、君らしくない、と言われて、あなたに私の何がわかるの!と返す登場人物が出てきたりしますが。

優しいとか、強いとか、本質的なベーシックな部分。体調が悪かったら、どんなに優しい人でも身近な人にあたったりするし、その状態は個性ではないですよね。
返信する
Unknown (シフォン)
2018-08-29 07:31:54
エピソードをヒントに私の中で思った個性とは

本人が意志をもって行動した結果、周囲との関係の中でうまれる差異。意識。特徴。姿。

のような気がします。
そう考えると、わが子の個性は、まだまだ発展途上です。
意志をもてる身体、体力、知識などベース作りの上に成り立つ気がします。

そのためには、保護者のある程度の統制、指針が必要。個性(意志)が表れてからは、本人の個性に沿っていけばよいのかと。

意志なき(無意識の)本人の困り感、特徴は個性とはいわないですね。
返信する
時には試練でも (ふうりん)
2018-08-29 08:16:03
私が考えようとするのは、子どもが自分で社会に居場所を見つけ自分らしい人生を送ってほしいからなので、参考になりそうなことは何かという視点から考えると、まず浅見さんは単純に自分のためだけに行動したのではないことが肝なのかな。労力、金銭的にも自分が得をするための行動でないことは明らか。一応個性とは生きやすくするために生き物としての工夫のようなものとすると、一見損するような行動でも起こさないといけない場合があることがわかる。

なぜそれができたか?発達障害に取り組んできて知識があったので、こだわりによって迷惑行為をしていることがわかっていた。発達の専門家が取りなすようなこと言ってきても、社長として利害の対立を避けてやり過ごすようなことではやっていけないことはわかりきってる。社会全体を考えたときに、先を見据えて放っておいて良い事はないという判断ができた。

浅見さんが理不尽なことに黙っているタイプではないことは捻くれてうがった悪意のある見方をしてる人じゃないかぎりすぐわかるけど、
・他人軸ではないけれどただ単に自分軸とも違う
・自分で判断するための知識や経験を持っている
・自ら行動することでしかわからないことがある
などが個性を活かせる条件だと思う。個性を持っていても自分の頭で考えて行動しないと活かせないし、自分勝手でない活かし方というのは努力に支えられていそう。

前の記事に名前忘れてました。すみません。
返信する