治しやすいところから治す--発達障害への提言

花風社・浅見淳子のブログ
発達障害の人たちが
少しでもラクになる方法を考える場です。

基本みんな受け売り

2018-03-09 10:51:59 | 日記
さて、ふなさんのコメントから。

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垣間見たこれがギョーカイの一端? (ふな)
2018-03-09 01:12:14
1歳から保育所を利用してます。徐々に他の子となんか違う?様子がわかってきて、3歳のときから月3くらいでNPO運営の発達支援センターに通っています。いくつか見学してここに決めました。ここのスタッフさんたちは、いつもちゃんと子どもに向き合って、本人と自然に会話し一緒に遊びを楽しみ(適切に補助しながらです)、ここで心置きなく安心して過ごせるおかげか、毎日の保育所生活でもみんなと同じにできることが増えました。
契約が3月末で満了を迎え4月から就学予定なので、同じ場所での放課後デイを月2くらいでというお話になりました。自治体に福祉サービス利用の申請をするにあたり、うちの場合は医師の意見書が必要になるため、小児神経科を受診して意見書をもらってきました。
実は日頃受診するのは、発熱や風邪症状などで近所の小児科に行くくらいで、凹凸のことでの受診は3歳のとき以来のお久しぶり。センターでの療育でかなり落ち着いた実感があったのと、花風社の本を読むことで充分だったので、受診の必要を感じてなかったのです。前回からの経過を大まかに話して、医師からは「就学のための準備をしましょう」と言われたのですが、私にはその意味がよくわからず。逆に「大人になるまでに治りますかねぇ?普通に働けるようにさせたいのですが」と尋ねたら、治りません、特性は残ります、得意なところを伸ばして研究職に就いてる人が多いです、とかおっしゃいます。医師と話す間、本人は図鑑を読んでいたので「研究職」なんて言われたのかな、でも図鑑を読んでるだけで研究職に就ける人はいませんよね。
同席していた夫は、いいところを伸ばす方面の考えを持っているので、医師の話に違和感は持たなかったようですが、私はそれは医師の逃げだと感じました。なぜ治らないと言い切るのか、治そうとしないのか。花風社の本で治る道がちゃんとあると知っているおかげで、医師の言葉を鵜呑みにせずに済みました。浅見社長さん、黄色本をありがとうございます!
センターもいずれ卒業を考えていくつもりですし、スタッフさんたちも「もうかなり大丈夫そう」と言ってくれるのですが、急にあれもこれもの変化に対応できるか心配もあり、本人の気持ちを尊重しつつ本人の「大丈夫」のタイミングを見極めていこうと思っています。
ギョーカイにはつかまらない、と思います。

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ふなさんは幸いにも伸ばす療育に出会い、そして治さない医療に意見をきいたのですね。私は最近、いかにみんな他人の受け売りをしているか気づくようになりました。きっかけは感覚過敏に関して栗本さんが言ったことです。栗本さんは、感覚過敏の実態を誰も真剣に考えていないというのです。そして権威筋から言われたことを鵜呑みにしている。権威筋が言ったことではなく、本人たちがどういう状態像にあるか見極めるという作業をやっていない、と言っていまして、本を作るうちに「本当にその通りだ」と思うようになったわけです。そして「権威筋から言われたことを鵜呑みにする」のをやめるだけで、感覚過敏は相当減ると思います。

でも先生たち忙しいんですよ。だから受け売りするんですよんね。小児科の先生はどうしても発達障害にかかわらずにはすまないような状況になって、でも自分は発達障害に関しては新参者なわけだから、とりあえず「専門医」の著書なんかを読んでみて、きっとそれは内山医師の本かなんかで、忙しいからそのまんま受け売りしたのでしょう。新参者としては専門医の話を受け売りするよね、省エネしようとすれば。

専門医がなんで増えないのか。私はこの辺を『発達障害、治るが勝ち!』の中でばっさり切ってますね。

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「発達障害の専門医」が増えないことを嘆く人も多いが、なぜ増えないかというと治せないから、診断以外役に立たないからだと思っている。役に立たないものが増えないのは自然なことである。

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専門家の受け売りに騙されたくない人は、『発達障害、治るが勝ち!』を読み返してみてくださいね。

それと

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