安倍首相は31日の参院予算委で、中国海軍が沖縄県・尖閣諸島周辺の接続水域を航行した問題に言及して「毅然かつ冷静に対応していく。安倍政権の決意を見誤るべきではない」と述べた。
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今日はNHKで予算委員会の中継があり、少し見ましたがすぐやめました。
小川敏夫が森友学園問題について執拗で無意味な質問を繰り返していたからです。
弁護士だそうですが、こんな人に弁護してもらいたくないわ、って感じです。
上記の尖閣防衛の質疑ですが、これだけじゃあ詳細が分からないですよね。
誰がどのような質問をし、そして質問の趣旨は何だったのか。。。。
産経新聞には
首相は「日本の領土、領海、領空を断固、守り抜く」と言明。1月11日の潜水艦潜航に対しては「万全の態勢を取った」とした。
と、少し追加の記事がありましたが、これだけ?
毅然で冷静な対応?
万全な体制を取った?
具体的にはどんな対応を取ったのかさっぱりわかりません。
いつものように巡視船が警告アナウンスをし、自衛隊機がスクランブルをかけ、
中国政府に抗議をしたという、いつもの対応だったのではないでしょうか。
それで尖閣は日本領土と言えますか?
それで尖閣に領有問題はないと言い切れますか?
政権奪還前の選挙公約、公務員の常駐や湾港の整備はどうなりましたか?
ところで元在沖縄米軍海兵隊のエルドリッヂさんが現代ビジネスにこの問題について寄稿しています。
その中で日本の尖閣政策は「奪われるようなことがあったら取り返す」
しかし占領されると還ってこない、との教訓からこれは非現実的だと。
竹島がそうです、北方領土がそうです。
また日本には多くの中国人が住んでいますが、「国防動員法」の存在も指摘しています。
最後に「尖閣への不作為が世界に示すもの」 として
(日本は)実効支配を示すために必要な装置、つまり公務員の常駐、港・へリポート、気象台、灯台の建設などは何も行ってこなかった。
日本は何もしないことによって、中国に対してだけではなく、国際社会に対して、尖閣諸島の領有権に対して自信がない、というメッセージを発し続けているのである。
このことに対して日本政府が示す唯一の理由が、「中国政府を刺激したくない」である。少なくともそういう態度を実際に取り続けている。では、中国は日本を刺激していいのだろうか。国際法違反を繰り返して犯してもいいのだろうか。
傲慢な対外政策をとる国に対して、対処する力がある国は、はっきりNOといわなければならない。そうしなければ、フィリピン、ベトナムなどより力の弱い国は、なおさら、傲慢な国の思い通りにされてしまう。
尖閣諸島問題は、単に日本だけの問題ではない。この地域全体の問題である。
下手に出たら、何をされるかわからない。
どんな仕返しをされるかわからない。
そんな発想もあるでしょう。
現に尖閣諸島国有化では中国各地で大規模なデモや嫌がらせがあり
日本企業が大打撃を受けました。
また今も、不当拘束されている日本人もいるようです。
だからと言って今の日本の消極的態度では
国際社会からみれば、尖閣は中国領土で日本が奪おうとしていると印象を受けているかもわかりません。
安倍政権の決意を見誤るべきではない、と言ったところで
中国はどこ吹く風で、痛くも痒くもないと思いますが。
武力衝突は回避すべきですし、話し合いで解決できるならそれに越したことはありません。
しかし、中国は話し合って分かり合う国ではありません。
恫喝してくる国です。
嫌がらせを平気でしてくる国です。
ですから「中国を刺激したくない」のはよくわかります。
しかしそれでは、近い将来尖閣周辺で武力衝突があり、中国に尖閣を奪われる可能性は高いでしょう。
奪われなくとも、何らかの衝突があれば中国の常套手段、「嫌がらせ」をしてくるに違いありません。
安倍首相が「毅然かつ冷静に」「万全の態勢を取った」「日本の領土領海領空を断固守り向く」
「中国は日本を見誤るな」等々
いくら言っても、実態が伴わなければ無意味です。
本当に日本国民が安心できる対応を取っていると信じたいですが、今のところ懐疑的です。
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