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【拉致再調査】“誠実な回答”一日も早く JR浦和駅で家族ら訴え(産経新聞) - goo ニュース
2014年9月15日(月)08:06
拉致問題の全面解決に向けて14日、埼玉ゆかりの拉致被害者や特定失踪者の家族らがJR浦和駅(さいたま市)の駅頭に立ち、通行人に呼びかけた。北朝鮮の再調査結果がまだ伝えられない中、家族らは交錯する期待と焦りをにじませ、被害者全員の救出を訴えた。
東京・日比谷公会堂で13日開かれた「国民大集会」に続き、集まった家族や北朝鮮に拉致された日本人を救出する埼玉の会の関係者は署名などを呼びかけた。
「不誠実な報告や、引き延ばしは許されない。国民は結果を注意深く見ていただきたい」。田口八重子さん=拉致当時(22)=の兄、本間勝さん(70)はこう力を込めた。
特定失踪者、藤田進さん=失踪当時(19)=の弟、隆司さん(56)は北朝鮮の“ゼロ回答”を心配しつつ「北朝鮮に対する日本政府の姿勢を含め、解決への本気度が問われる。全員を取り戻すまで諦めない」と強調した。
13日には山谷えり子拉致問題担当相が特定失踪者の家族と面会した。佐々木正和さん=同(37)=の姉、美智子さん(66)は「国にはずっと思いを伝えてきたつもり。特定失踪者を忘れないでほしい」。佐々木悦子さん=同(27)=の母、アイ子さん(75)は「良い結果を待っている」と話した。
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再調査結果の報告は「夏の終わりから秋の初め頃」と北朝鮮は言っていますが
秋の初めはそろそろ終わりです。
しかし、報告はまだです。
北朝鮮の時間伸ばしなのか、日本の世論や報道、そして政府の本気度を見ているのでしょうか。
その上で、北朝鮮にとって最良の報告内容を探っているのでしょう。
ここにきて、やはり政府は先走ったのかなとも思ってしまいます。
7月の日朝政府間協議では、北朝鮮は「拉致被害者らの再調査」と言っていましたよね。
この「ら」が曲者です。
5月の日朝協議での北朝鮮側の考えは 外務省HPによると
http://www.mofa.go.jp/mofaj/files/000040352.pdf
1945年前後に北朝鮮域内で死亡した日本人の遺骨及び墓地,
残留日本人,いわゆる日本人配偶者,
拉致被害者及び行方不明者
を含む全ての日本人に関する調査を包括的かつ全面的に実施する
調査は一部の調査のみを優先するのではなく,全ての分野について,同時並行的に行う
となっています。
ここで問題だと思うのは日本側からの調査依頼要請として
「遺骨問題、日本人妻、拉致被害者及び行方不明者」と(時系列に見れば拉致問題が最後なのかもわかりませんが)
拉致被害者を最後に持ってきている事。
また、北朝鮮側の行動措置が
「遺骨と墓地、日本人妻、拉致被害者を同時並行に調査をする」としている事です。
遺骨と墓地については戦中、戦後の混乱中の事です。
また日本人妻については色々経緯があったにせよ本人の意志です。
しかし拉致被害者はその言葉通り「拉致された」んです。広義で言えば「誘拐された」のに
他の事案と同時並行的に調査するっておかしいです。
自分の意志ではなく、暴力的方法で無理やり言葉もわからない異国に連れて行かれ
それが長きにわたって囚われ、今も続いているのです。
犯罪解決を最優先にするのは当たり前の事で、
政府としては拉致された国民を取り返す事を優先すべきです。
この北朝鮮側の言い分でよく合意したものです。
日本は譲歩し過ぎでした。
拉致被害者奪還を優先せず、制裁一部解除に踏み切ったのは判断ミスだと思います。
今となっては北朝鮮側の「誠意」を信じるしかありませんが
日本はこれからは「誠意を尽くせば相手はそれに応えてくれる」という考えを捨てるべきです。
韓国や中国で十分思い知ったと思います。
外交では狡さと裏切りがつきものだと理解して交渉すべきではないでしょうか。