7月参院選「違憲状態」無効請求棄却…福岡高裁(読売新聞) - goo ニュース
「1票の格差」が最大4・77倍だった7月の参院選について、福岡高裁(一志泰滋裁判長)は19日、「違憲状態」とする判決を言い渡した。
福岡、佐賀、長崎、大分、熊本の5選挙区の選挙無効(やり直し)の請求は棄却した。
二つの弁護士グループが、法の下の平等を定めた憲法に違反するとして選挙無効を求めた訴訟計16件のうち、判決は10件目。これで「違憲状態」が8件、「違憲、選挙無効」と「違憲、有効」が各1件になった。
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法の下の平等という事は理解できます。
しかし、参院選や衆院選での違憲状態や違憲、選挙無効判決には納得いきません。
何でもかんでも、数での平等。
そう簡単に、掛けて割って?最大4.77倍の格差って言われても釈然としません。
都会で落選した票数より、はるかに少ない票で当選した地方選出の議員。
それを見た、都会の落選議員とその支持者たちが異議を唱えたのでしょうか。
不公平だと言ったのでしょうか。
それぞれの地域にはそれぞれの事情があります。
法の下の平等と言って、限りなく1倍に近付けようとすることに無理があります。
一つの県で、衆院1と改選も含める参院で2の合計3議席最低でも必要です。
そこで平等にしようとするなら、都会では多くの議席数が必要となるでしょう。
都会では、そんなに多くの政治家志望者がいるのでしょうか。
また多くの政治家を国会に送り出したいと思っている住民が多いのでしょうか。
更にはもっと議員数を削減しろと言う声もありますが、どうしろと言うのでしょう。
誰が法の下、不平等だと叫んでいるのでしょう?
候補者ですか?
有権者ですか?
テレビ報道では妙に赤いマフラーが目立った男性を始めとした弁護士達が訴えている様ですが
弁護士は誰から依頼されているのでしょうか?
国会議員は国民全体の為の奉仕者だと言いますが
やはり当選する為には選ぶ側、即ち選挙区の住民の利益を考えるでしょう。
そうすると、地方の意見が国政に反映されにくくなりませんか?
過疎で悩んでいる地方の方が国に解決してもらいたい懸案事項が多いのではありませんか?
都会で今以上に選挙区を多くしてどうするのでしょう。
都会で今以上に定数を増やしてどうするのでしょう。
以前の違憲判決が出た時、報道では隣接する県を一つに纏める方法もあると
馬鹿げた解決策を言っていましたが、何を考えているのやらと思いました。
格差是正と言いながら、そこには地方切り捨て、地方軽視の都会の横暴さがあるのではないでしょうか。
都会と地方は持ちつ持たれつの間柄です。
例えば、東京電力は営業地域以外の福島県、新潟県、長野県に発電所を作り首都圏に供給しています。
当然ながら畜産、農産物は地方から都会に供給しています。
地方には地方の事情があります。
もっと国に考えてもらいたい事、国が主導しないと解決しない事柄もあるでしょう。
そんな中、一票の格差と言って各地で裁判を起こし 違憲状態などの判決には合点がいきません。
単純計算で、一票の格差の是正と言われても納得いきませんが
都会に住む方はどう思われますか?
地方都市や田舎に住む方はどう思われますか?
といっても、当然ながら田舎に住む人は少ないですから、少数意見は無視されると思います。
ただでさえ、地方の意見が取り入られないのに、国会議員の定数が減れば地方の意見が国政に反映されません。
悪循環の極みです。
閣僚は各地で起こった一票の格差についての判決結果を重く受け止めると言っていますが
それ以上に地方の過疎化をくい止める方策を考える事が先決だと思います。
それにしても一票の格差の発想自体理解できません。
この判決を聞くたびに、何かモヤモヤした気分になり、納得できませんが
皆さんどう思われますか?