団塊シニアのひとりごと

定年退職して13年目になりました、定年後の生活で
日々感じたことを伝えたいと思ってます。

おむつで始まりおむつで終わる人生

2024-01-13 05:39:39 | 生き方

詩人の谷川俊太郎さんは92歳、最近では脚がおぼつかなく

なり車いすで日常を送っている、コラム二ストのブレイディ

みかこさんとの往復書簡形式の「その世とこの世」で18通

の言葉の逢瀬を重ねた。

 

そのなかで谷川さんは肌感覚として死が近づいて来ている、

若い頃の明快なこの世ではなくて、あの世に近づいていくプ

ロセスとして「その世」があるんじゃないかと述べている、

さらにおむつをはいている近況を詩のなかで赤裸々に告白し

ている「これを身につけるのは九十年ぶりだから違和感があ

ると思ったら、かえってそこはかとない懐かしさが蘇ったの

は意外だった」

 

おむつで始まりおむつで終わる、私の両親もそうだった、

は認知症から持病の悪化で入院、半年間のおむつの生活、

も認知症になり介護付き老人ホームに入居して2年間のお

つの生活、谷川さんの詩を読んで一周回って赤ちゃんに近

くことを両親は、どんな思いでいたのだろうかと時々振り

ることがある。