私の母は晩年、認知症そして末期の大腸がんだった、延命治療
はしないで緩和治療で1ヵ月が経過したとき医師から言われた
言葉を今だに鮮明に覚えてる「痛みもとれ治療もしてないので
退院して欲しい、元気だし、あと1年は大丈夫」しかしそれか
ら1週間後に母は亡くなった。
「人はどう死ぬのか」の著者である久坂部医師は医師の余命宣
告は家族に短くいう、仮に余命半年といって4ヵ月で亡くなる
と、遺族は半年と言われたのにと嘆いたり怒ったりする、だか
らあえて余命3ヵ月ですという、そうすると半年で亡くなると
よく頑張った、先生のおかげですと感謝してもらえるというが、
それは残された家族のとらえ方で私には共感できない。
データはあくまで参考で、それよりも早く亡くなる人もあれば
長く生き延びる人もいるということだ、私の母のように医師に
余命を宣告されたから寿命がのびるわけではないことを実感し
た。