脚本家の内館牧子さんは2006年に東北大学大学院を卒業さらに
東北大学の相撲部の監督を務めたこともあり仙台市とは縁が深い、
そんなこともあり定期的に読売新聞の朝刊に「内館牧子仙台だより
」と称してエッセイを寄稿している。
以前掲載された「新聞読めば心いきいき」は東北大学のOB4人と
ランチをしようとなり日程も決まった、一人は90代、3人は80
代だが皆さん若々しく話題も豊富で楽しみにしていたが90代のO
Bから欠席の連絡、実は転倒して腰椎を骨折して入院したため、痛
みで全く動けない状態、残念だが延期することにした。
その後、本人から来た手紙の内容が、冷静で才気に溢れた文面でマ
イナス要素が感じらず、全快したあとの生活や行動への希望にも触
れ意欲に満ち溢れている、実際高齢者が骨折して入院した場合寝た
きりになることが多い中でこの90代の方は珍しいケースである。
内館さんが気づいたことは、この4人のOBたちはとにかくよく新聞
を読んでるという、隅から隅まで丹念に読む姿勢、そのことが入院
中のOBにはプラス要素だったのかもしれない。
やはり社会の動きを知り考えるということが心と頭に与える影響
は大きい、たとえそれが自分の日常と無関係であっても好奇心や
向上心を失わないで、幾つになっても前向きに生きることが大切
だと印象に残った記事だった。