本来は母が認知症になる前に家族信託を活用し家を売却すれば
よかったかもしれないが生きてるときに親は相続のことには触
れたがらない、また成年後見人制度は子供が後見人になれると
は限らない、第3者に委託した場合月2万~3万費用がかるし、
通帳の管理も任せる形になる、裁判所の説明でも後見人制度は
本人の財産を守るためのもので家族のためでないということだ
った、正直現実的でなく断念した。
4年前、母が亡くなり、やっと売却できることになったが、私
の場合相続は兄弟2人、まず遺産分割協議書の作成、母の出生
から亡くなるまでの戸除籍謄本の取り付け、法務局で所有権移
転の登記申請、この作業が思いのほか煩雑、それから不動産業
者と連絡、家のかたずけ、家の解体、更地の状態で売却、解体
作業で250万円、土地の買い取り価格300万円、ほとんど
手元に残らなかったがなんとか子供としての役目を終えた感じ
がした。
認知症の高齢者の住宅221万戸、2040年には280万戸
と予想されてるがもっと多くなるのではと思う、今思うと空き
家を放置してるケースが多いのは簡単に売却できない、手続き
が煩雑、きょうだいが多いと、さらに大変な気がする、それで
も誰かがやらなきゃいけないことだけは確かなことである。