山野を歩き回っていて珍しい山野草に遭遇し、それが結実していれば種子を採集して持ち帰り庭や植木鉢に播種して育てることを続けていおいますので、我が家のあまり広くない庭には各種の山野草が生育しております。
数年前、秋田市郊外のリュウキンカの群生地で採集した種子を植木鉢に蒔いたものもが数鉢で定着して毎年早春にはその宿根より出芽して花を咲かせるのですが、それらの中の1鉢の生育が著しく旺んで鉢の中だけに留まらず庭の随所(芝生の中まで)に繁殖してきています。
この繁殖旺盛な株を詳細に観察したところ、植えたという記憶のまるでないリュウキンカと同じキンポウゲ科のヒメリュウキンカ(オウシュウキンポウゲ)と分かり、その旺盛な繁殖力には納得がいったのですが、何故リュウキンカの間にヒメリュウキンカが入り込んできたのかが分からずじまいなのです。
ヒメリュウキンカの記載を見ると花弁の数が7~12枚ないし八重、萼片が3~5枚とかなりの変異があるとされていますが、ここでのヒメリュウキンカでは何れも花弁9枚、萼片3枚であることから、ここで繁殖しているヒメリュウキンカはある一株から殖えた同じ形質を持ったものであることを示しているらしと考えられたのです。
ヒメリュウキンカは一見リュウキンカによく似ているが、リュウキンカには花被片が無く萼片が通常5枚なので容易に見分けられる。
両者の葉もよく似るて心形であるが、リュウキンカの葉は大形で、縁の鋸歯は細かい。
リュウキンカ、ヒメリュウキンカは種子によって繁殖するが、リュウキンカの実は袋果でヒメリュウキンカは痩果であるため、見誤って種子を採集することはない。
ヒメリュウキンカは球根によっても繁殖するため庭の植物の移動の折に一緒に運ばれた土によって拡散繁殖した
可能性も少なくはないが、外部から持ち込まれたという事実は無い。
播種した時期は確かではないがリュウキンカが腰水のある鉢で毎年開花すると漫然と観察してきたが、これもまた時期は不確実なるが、ある一鉢のリュウキンカが旺盛に増殖し、鉢から逸出して庭の所々で開花しているのに気付き、これまでに見たことのないヒメリュウキンカであると知った。ヒメリュウキンカはリュウキンカほど親水性ではないため乾燥気味の場所でも生育するようで、腰水の鉢では却って根腐れを起こすともあるそうである。
リュウキンカが種の異なるヒメリュウキンカに突然変異するということはあり得ないため偶発的に持ち込まれた可能性もあるが今回はそのルートを突き詰めるまでには至らなかった。
ノミノフスマとノミノツヅリの違いを調べていたら辿り着きました。
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投稿たまに覗かせていただきます。
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