ノゲシ(野芥子、または野罌栗)の名のついた野草にはハルノノゲシ、オニノゲシ、アキノノゲシの3種があります。
キク科のこれらの植物にケシの名がつけられたのは葉がケシ(ケシ科)の葉に類似しているからと言われます。
名が示すように、春から初秋にかけて黄色の花をつけるのがハルノノゲシ(ノゲシ)とオニノゲシ、夏から晩秋にかけて白色ないしはクリーム色の花をつけるのがアキノノゲシです。
ノゲシは世界中の至る所に帰化しているヨーロッパ原産の植物で、わが国にもかなり古い時代に中国を経由して渡来した史前帰化植物だそうです。
オニノゲシの渡来は比較的新しく、明治時代と考えられています。
ノゲシとオニノゲシとは草姿かなり似ていいるので見分けるのが難しいのですが、ノゲシでは葉の質は柔らかく、鋸歯の先端が棘状になったものでも刺さらないのに対して、オニノゲシでは棘があり、全体に荒々しいということで区別できるとされていますが、実際にはその中間型などもあって困難なことも少なくないのです。
今年、集中的に調べたところでは、私の生活圏の各所で見られるものの殆どがオニノゲシの形態を示すものであって、、ハルノノゲシの特徴を持ったものが見られたのは数箇所のみで、圧倒的にオニノゲシが優位であることを知りました。
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