牧師室だより 2010年5月23日 ビッグイシューって知ってる?
「知らないなー。はじめて聞いたよ」。ビッグイシューとは、ホームレスの人々に仕事をつくり自立を応援する雑誌のことなんだ。300円の「ビッグイシュー」の雑誌を路上で売って、160円が販売者の収入になる仕組みなんだよ。
「どこで売ってるの?」本屋さんやコンビニでは売ってないよ。さっき路上でと言ったけど販売場所は決められているんだよ。神奈川県では、JR横浜駅、JR関内駅、JR川崎駅、東急溝の口駅、近くではJR茅ヶ崎駅のそれぞれ駅前で販売しているよ。平塚でも始めようと、今ホームレス支援の関係者が準備しているところ。
「どんな雑誌なの?」これがなかなか読みごたえのある雑誌なんだよ。それでいて商業雑誌にはあまり取り上げられない身近で興味のある話題を記事にしているから、300円の価値は十分にあると思うね。ちなみに5月1日発行の142号はちばてつやの「あしたのジョー」が表紙を飾って、ちばさんのインタビューが載っているよ。
「もうすでに142号も発行されているんだね」。そう、毎月2回発行(1日&15日)されてるんだ。次号のスペシャルインタビューは宮本亜門さんだって。先日、横浜駅で買った時、ホームレスの販売者と少しおしゃべりしたんだけど、最近は不景気か、あまり売れないんだそうだ。しかし定連客はいるらしいね。少しは安心したけど。
「ビッグイシューって、どんな意味なの?」う~ん、よく分かんない。イシュー(ISSUE)は英語で発行とか支給、問題とかいう意味だから……、今度聞いてくるよ。この活動は、英国ロンドンではじまって、今欧米の各都市で販売されているそうだ。寄稿、写真やインタビュー、取材などに協力してくれるアーチストや作家、芸能人、政治家、学者など有名人はみんなボランティアなので、出版費用が安く、それだけ販売者の収益が大きくなるそうだ。今度機会があったら買ってね。