平塚にあるキリスト教会 平塚バプテスト教会 

神奈川県平塚市にあるプロテスタントのキリスト教会です。牧師によるキリスト教や湘南地域情報、世相のつれづれ日記です。

 「折々のことば」から

2016-01-25 11:50:56 | 牧師室だより

牧師室だより 2016年1月24日 「折々のことば」から

 朝日新聞の一面の「天声人語」の左上に囲みの小さな連載物があった。大岡信氏による「折々の詩」で楽しみに読んでいた。今は、鷲田清一氏の「折々のことば」となって続いている。古今東西の「ことば」を紹介し短い解説がついている。身近で分かりやすく、1分程度で読める。

 先日、ゴツンとぶつけられたような「ことば」に出会った。「みんな、『戦さになってしまって』とか、『戦さが起こってしまって』とか云ってるよ。」(井上ひさし)2016・1・15。解説に「戦後何年経っても、『私が戦争をはじめました』と認める人はついにいなかったと作家は言う。……『した』ことがいつのまにか『なった』ことへとずらされてしまう。進んで責任を負おうとしないこの習性は、政治家や官僚という以上に、彼らに任せきった私たちのも
のだ」と厳しい指摘。しかし、今度もまた日本国民は言うのだろうか。「憲法改正されてしまって」と。

 こんなのもある。1・21「目は臆病 手は鬼」。一読しても何のことか分からない。三陸地方に伝わることばだそうだ。解説に「気仙沼のある魚問屋でのこと。大にぎわいの宴席の後、下げた食器の山を見てため息をついていると、一家の母がこう言ったという。途方もない量の片付け仕事を前に怖じけているときも、とりあえず手を動かせば存外すんなり事はなる」とある。なるほど合点。片付けの極意。

 それで似たようなことばを思い出した。昔、祖母から聞いたことば。「旨い物は一人で食え、仕事は大勢でしろ」。分かりやすい。同じく祖母から。職人の世界では「ケガと弁当は自分持ち」というそうだ。なるほど。こんなものよく聞いた。「いつまでもあると思うな、親と金」。「金」で言うなら「金は天下の回り物」。これは有名なことわざ。このようなことわざは庶民の体験から生み出された生活の知恵であろう。最後に私の好きなことわざの一つ。「負けるが勝ち」。かっかした時に深呼吸して「負けるが勝ち」とつぶやく。楽になる。

祈り「苦難にある者たちの告白」

2016-01-20 17:45:48 | 牧師室だより

牧師室だより 2016年1月17日 祈り「苦難にある者たちの告白」

 この詩は、ニューヨークにある物理療法リハビリテーション研究所の受付
の壁に掲げられている。もともとはある病室の壁に書かれていた作者不詳の
詩である。この詩は「病者の祈り」という題でよく知られている。私も神学
生の頃、この詩と出会った。一度読むと忘れられない詩である。
 
 大事を成そうとして力を与えてほしいと神に求めたのに、
  慎み深く従順であるようにと弱さを授かった。
 より偉大なことができるようにと健康を求めたのに、
  より良き事ができるようにと病弱を与えられた。
 幸せになろうとして富を求めたのに、
  賢明であるようにと貧困を授かった。
 世の人々の賞賛を得ようとして権力を求めたのに、
  神の前にひざまずくようにと弱さを授かった。
 人生を享楽しようとあらゆるものを求めたのに、
  あらゆることを喜べるようにと生命を授かった。
 求めたものは一つとして与えられなかったが、
  願いはすべて聞き届けられた。
 神の意にそわぬものであるにもかかわらず、
  心の中を言い表せない祈りはすべてかなえられた。
 私はあらゆる人の中でもっとも豊かに祝福されたのだ。

 皆さんにもあるだろう。「○○ができるようにと△△を求めたのに、□□であるように××が与えられた」。
私にもある。高校3年の時、「一流大学に入れるようテストで満点を求めたのに、謙虚になるようにと数学のテストで0点を与えられた」。弱者、病者、ハンディーを持つ者たちの涙を少しは理解できるようになった出来事だった。すべて神から与えられた恵みと感謝している。

オバマ、アメージング・グレース歌う

2016-01-12 07:26:14 | 牧師室だより

牧師室だより 2016年1月10日 オバマ、アメージング・グレース歌う

 今年の元旦の朝刊に「オバマが歌った ゆるす心」の記事。昨年6月、米
南部サウスカロライナ州チャールストンで白人至上主義の男に射殺された
牧師ら黒人9人の追悼式があった。そこに参列したオバマ大統領がスピーチ
の途中10秒ほどの沈黙の後、突然伴奏なしで賛美歌「アメージング・グレー
ス」を歌い始めた、という。

 「アメージング・グレース/なんと甘美な響き/人でなしの私を救って下さ
った」。たちまち総立ちの大合唱に。天を見上げ、涙を流す人もいた、とあ
る。「米国ってすごいな」と感じ入った。日本の指導者が大勢の聴衆の前で
歌いだすとたちまち大合唱になる、なんてことはまずない。そんな共感・共
有できる歌がそもそもないのでは。

 追悼式の一週間前に、遺族は一人ひとり、容疑者に語りかけたという。
「あなたは私から大切な人を奪いました。もう彼女(母)と話し、抱きしめる
こともできません。でも私はあなたをゆるします」「私は自分がとても憤っ
ていることを告白しますが、憎むことはありません。ゆるさねばなりません。
あなたの魂のために私は祈ります」。地元の教会で23年、ゆるすことの意味
を説いてきたブレイルスフォード牧師もその言葉に圧倒されたという。米国
の信仰の底力をみる思いだ。

 この賛美歌の作詞者はジョン・ニュートン(1725-1807)。奴隷貿易に長年
携わった後、牧師になった英国人。彼は大勢のアフリカ人奴隷の売買に手を
染めた。罪の贖いとゆるしを求め、この歌を作ったとされる。歌は海を渡り、
米国で広く親しまれるようになった。この歌は差別にあがらう歌として歌わ
れ、アフリカ系米国人に、苦難に耐える勇気と強さを与えたと言われる。

 最後に、サウスカロライナ州コロンビアの黒人教会のローリック牧師の言
葉を紹介。「我々の歴史は、痛みの歴史。何か被害を受けた時、ゆるせなけ
れば、いつまでも憎しみに心を支配される。ゆるすことは、自らを解放する
ことなのです」。元旦の朝から素晴らしい言葉を頂いた。

数えてみよ 主の恵み

2016-01-04 14:07:22 | 牧師室だより

牧師室だより 2016年1月3日 数えてみよ 主の恵み
-平塚教会2015年10大ニュース-

 今年最後の祈祷会(12/30)の出席者で、2015年平塚教会の10大ニュース選
びました。順不同。

①喜びのバプテスマ(O姉6/14)と転入会(H姉6/21)。

②4/5イースター礼拝(35名)。子どもクスマス会20名、女性会クリスマ
ス会13名、クリスマス礼拝46名、キャンドルサービス42名、聖歌隊に
よる老人ホームでのクリスマス賛美の奉仕。

③4月より「みんなのカフェ」始まる。主にある交わりに祝福を。

④伝道礼拝を証しと聖歌隊賛美をもって行う(2/15、6/21、9/20、11/15)。
8月に本多啓示先生(函館教会牧師)による特別伝道礼拝(38名)。感謝。

⑤信徒会で「今後の教会形成(ビジョン)」を話し合う(5/31、8/23、10/25)。
その話合いを受け、臨時総会(11/29)で「ビジョン委員会設置」を承認。

⑥教会学校デーはサマーナイト礼拝として行う(7/19)39名。

⑦もちつき会(3/21)53名、流しそうめん(8/30)。教会バザー(11/23)。
それぞれ楽しい交わりの時を持った。奉仕に感謝。

⑧川上直之先生(元当教会牧師)召天10/16。

⑨4月より連合会長に杉野牧師、会計にA兄、就任(2年任期)。

⑩1月寒波による教育館水道管破裂、修理。6月中庭南側の樹木伐採。
11月自転車置場整備。

 この他にも毎週の主日礼拝、祈祷会をはじめ、神学校週間、世界祈祷週間の取り組み、月1回の「サロン虹」、ホームレス支援の炊き出しなど、皆さんの祈りと奉仕によって喜びと恵みにあふれた1年となりました。主に感謝。2016年の新しい年も、「神の同労者」として、主の働きに祈りつつ励みましょう。