牧師室だより 2012年12月23日 飯が天である
以前、ある牧師の講演の記録を読んでいて、この詩と出会った。強い衝撃を受けた。この詩は、イエスとの共食を指し示す。それは神の国が一緒に飯を食うことから始まることを端的に示している。神の国の宣教を担う教会にとって宣教の原点を示しているのではないか。韓国の詩人、金芝河の作品。
飯が天です
天を独りでは支えられぬように
飯はたがいに分かち合って食べるもの
飯が天です
天の星を共に見るように
飯はみんなで一緒に食べるもの
飯が天です
飯が口に入るとき
天を身体に迎えます
飯が天です
ああ 飯は
みんながたがいに分かち食べるもの
私たちの教会では毎週、礼拝後昼食会をします。愛餐会と呼んでいる教会もあります。なぜするのでしょう?考えたことありますか。飯が天だからです。神の国のこの地上でのひな形だからです。主の晩餐の原型です。伝道、交わり、相互牧会、奉仕、みんなこの食事会にあります。ぜひ昼食会を大切にしてください。特に今日はクリスマス愛餐会。皆で分かち合いましょう。
金(キム)芝(ジ)河(ハ):韓国の詩人。60年代の民主化闘争(朴独裁政権批判)により、獄中につながれる。韓国の「民衆神学」に強い影響を与えたキリスト者。