正さん日記

世の中思いにつれて

オバマ民主党大敗、共和党が両院の過半数を握る=米議会選挙

2014-11-06 14:35:35 | 世界

 米連邦議会の選挙結果は、上下両院とも共和党が過半数を占め、オバマ民主党は完敗した。負けっぷりは、過去に共和党のアイゼンハワー大統領が敗北した以来の野党勝利だったとのことだ。

 選挙前のオバマ大統領の支持率は42%と過去最低だったため、下院は完敗が予想されていたが、上院は僅かに民主党が過半数を維持できる見込みもあったようだが、ふたを開けてみれば上院でも早々と共和党の過半数奪還が決まった。

 6年前チェンジを旗印に黒人初の大統領として登場したオバマ氏だが、それまで歴代大統領が果たせなかった医療保険改革を成し遂げ、共和党ブッシュ前大統領の残した負の遺産のイラク、アフガニスタンから米兵を撤退させ、核兵器削減に意欲を見せたとして、ノーベル平和賞を授与されるなど、傍目には歴代大統領の中でも上位の大統領のように思われた。

 しかし、医療保険改革の具体的な処理に手間取り、ここへきて、失業率がこれまでの10%から5.9%に下がったのにも関わらず、その恩恵が国民全体のものにはならなかったようだ。加えて、シリアへの関り、イスラム国掃討、エボラ出血熱への対応の手際の悪さなどですっかり国民の支持を失ってしまったようだ。

 オバマ大統領の残り期間2年で、議会両院を野党共和党に握られてしまったため、懸案の政策である最低賃金引き上げや富裕層増税、環境規制強化、移民法改革、医療保険改革がどの程度議会を通るか、議会の多数と大統領の拒否権との攻防が鍵を握りそうだが、大方の見方としては、オバマ大統領はレームダック(死に体)に陥るだろうとされている。

 しかし、日本を含めたTPP交渉はまだ妥結していないし、イスラム国への対応、エボラ出血熱対策、ロシア、ウクライナ問題、EUとの経済関係、中国問題など、オバマ氏が携わらなければならない問題は山積している。

 また、2年後の大統領選挙を控え、民主党はヒラリー・クリントン前国務長官の出馬が予想され、その強さは他を寄せ付けないとの見方だ。同時に、2年後には連邦議会選挙も行われ、ヒラリー人気でまた民主党が共和党を逆転するかも知れない。その意味で、今回共和党が勝ったと言っても、束の間の天下にならないとも限らない。「関連:11月4日

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 安倍政権は、既定方針どおり... | トップ | 北京APECで、日中首脳会... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

世界」カテゴリの最新記事