パソコンから始まり、最近ではiPodやiPhoneで世界を席巻したアメリカ・アップル社のスティーブ・ジョブズ取締役会会長が9月5日、56歳の若さで死去した。
病気療養中だったジョブズ氏は、今年8月、最高経営責任者(CEO)の職をティム・クック氏に委譲し、世界を驚かせたが、それから2カ月も経たない内に亡くなった。
スティーブ・ジョブズ氏は、マイクロソフトのビル・ゲイツ会長と並び、アメリカのIT企業経営者として最も偉大な人物と評価されており、アップル社をエクソンモービル(石油、石炭製品等多角経営)と並び時価総額ベースで米国最大の企業に押し上げる立役者となった。
ジョブズ氏は、それまで市場になかった製品やサービスを創造し、既存の産業と社会に変革をもたらし続けてきた。強烈なカリスマの喪失は、絶好調を続けてきたアップル社の今後に影響を与える可能性もある。
また、ジョブズ氏の死去は、アメリカ、日本をはじめ、世界経済に少なからず影響をもたらすと言う見方も多い。
オバマ米大統領も声明を発表し、「スティーブは米国最高のイノベーターの1人だった。勇気があり、人と違う考えができた。大胆な人物で、自分が世界を変えられると信じることができた。そして、それを成し遂げる才能があった」と表明、ジョブズ氏の死去を悼んだ。
ジョブズ氏の資産はネットで70億ドルに上ると推定されているが、資産がどのように取り扱われるかは明らかになっていない。
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