11月14日、国連総会はロシアに対してウクライナ侵攻による損害の賠償を要求する決議を採択した。
日米英など94カ国が賛成し、ロシアや中国など14カ国が反対、インドや南アフリカなど73カ国が棄権した
これで、ロシアのウクライナ侵攻以来、国連総会での決議採択は5回目となる。今回は棄権や無投票が目立った。
ウクライナはヘルソンを奪還し、東部3州やクリミア半島の奪還を目指しているが、ロシアの反攻も警戒されている中で、国連決議に拘束力はないにしてもロシアに侵攻の責任を取らせるためには必要不可欠な決議と言える。
一方、昨日はインドネシアのバリ島でアメリカのバイデン大統領と中国の近平国家主席との面談では初めての米中首脳会談が行われ、ウクライナ問題も俎上に上がった。
また、続いて同地で、ロシアのウクライナ侵攻以降初めてとなるG20(主要20カ国・地域サミット)が始まった。
ウクライナ問題はG20の主要議題だが、ロシアのプーチン大統領は出席を見送った。代理のラブロフ外相が体調不良で入院したという情報も飛び交った。
G20出席を逃げるように避けたプーチン氏は、四面楚歌を恐れたとも受け取れる。それだけ、プーチン大統領は責任の重大さを身に染みているのかも知れない。
しかし、プーチン大統領は、もはや、ウクライナ侵攻のあらゆる責任から逃れることはできない。「関連:10月16日」