安倍晋三前首相の地元後援会が行っていた桜を見る会の前夜のパーティについて、その費用の一部を後援会が補填していた問題で、昨夕、安倍氏が記者団に経緯を説明したが、想定していたとおり、総て、公設第一秘書が独断で行っていて、安倍氏自身は秘書の報告通り、国会で発言していたと述べ、道義的責任を認め謝罪した。
安倍氏は、今日午後、衆参議院運営委員会でテレビが入って説明する。しかし、安倍氏が衆参で118回も虚偽の説明を繰り返していた衆参の予算委員会での説明を避けた理由が分からない。
本当は、議事録が残っている予算委員会で、前言撤回の形で、報告するのが筋ではないかと思うのだが、何故なのだろうか。
今日午後の議院運営委員会でも、恐らく昨夕の記者団に説明した内容と変わらず、また、平然とうそで固めた説明を繰り返すことだろう。
この問題で、東京地検は、公設第一秘書を略式起訴で100万円の罰金、安倍氏は不起訴処分とした。
この秘書と安倍氏がどのような接触をしていたのかは、秘書か安倍氏のどちらかが言わない限り、他人には分からない。
両者が、「桜を見る会前夜祭の話は一切していない」と供述すれは、検察もそれ以上突っ込むことは難しいだろうとは誰でも想像がつく。
真実は、安倍氏が秘書に口封じをしたのか、秘書が忠義心で「総てわたしがやったことにしてください」と言ったのかどちらだろう。
事後の現象から、そのまま推測すると、安倍氏は秘書を首にしたので、秘書は「わたしが独断でやりました」としたことになる。
しかし、国会答弁で118回も虚偽答弁をしたからには、その間、秘書が安倍氏の問い合わせに対し、ずっとウソを続けてきたことになるが、常識的には、秘書と安倍氏間で、そんなことができるとは考え難い。
安倍氏が首にした秘書はこれからどうなるのか。若しかしたら、安倍氏から後々の保障は確約されているのかも知れない。
そうして安倍氏は、どうなのか。理由はともあれ、あれだけ国会を揺るがせ、本人も、道義的責任を感じていると発言しているので、この際、潔く議員を辞めるべきだと思う
しかし、この人は、首相時代から「責任を感じている」発言は数え切れなくあるが、今までその責任を取ったことがなく、単に口先だけになっている。この人の良心はどうなっているのだろう。「関連:12月24日」