正さん日記

世の中思いにつれて

遅かった、全国一斉Go-Toトラベル一時中止で、キャンセル料50%補償の無駄使い

2020-12-16 11:24:15 | 政治

 Go-Toトラベルに急ブレーキがかかり、ホテル、旅館などの宿泊施設、旅行業者、鉄道、航空機、バス会社など交通機関への影響は多大だ。

 これら観光産業は、Go-Toトラベル効果によって、かなりの水準まで利益を回復してきただけに、その嘆きはいかばかりかと同情する。

 しかし、第3波と言われる新型コロナウイルス感染拡大により、国民にあらゆる自粛を求めている状況から、全国一斉にGo-Toトラベルの一時中止には必然性がある。

 むしろ、遅きに失した感があり、何とかなるだろうと楽観的に捉え、意識的に後手後手に回った菅義偉首相の責任は大きい。

 政府は、キャセル料として、50%(上限2万円)を補填するようだが、これは勿論税金だ。Go-Toトラベルの補助金は50%だが、それによって、業者は100%の利益を得るから単純に経済効果は50%になる。

 しかし、キャンセル料を50%補償しても、単純な経済効果は50%に止まる。結局差し引き0で税金の無駄遣いになってしまう。

 Go-Toトラベルの一時中止をもっと早く決断すれば、業者には悪いが、国はキャンセル料を一切補償しなくても済んだはずだ。

 菅首相の決断が遅かったため、国は、無駄な税金を費消することになってしまった。

 観光産業を、一時喜ばせて、結局は泣かせるよりも、最初から、覚悟を決めていた方がよほど割り切れるのが人間の常だ。

 菅氏は、Go-Toトラベルの全国一斉の一時中止は、全国の感染者が1日で3000人を超えたことによって決断したと述べた。

 これはウソで、実際は、毎日新聞の世論調査で、菅内閣支持率が、不支持率を下回ったから驚いて急転直下決めたとしか思えない。

 菅首相は、感染者が3000人を超えた後も、「Go-Toトラベル中止は考えていない」と述べていたはずだ。

 毎日の世論調査発表と、「考えていない」発言のどちらが早かったのか確認はしないが、それまでの菅氏の言動から想定すれば、どうしても内閣支持率低下が全国一斉のGo-Toトラベル中止に繋がったとしか思えない。

 政府は、Go-Toトラベル一時中止は、1月11日までで、その後は状況を勘案して再開するとしているが、新型コロナ感染防止のためには、このまま終わりにしてしまった方がよいという意見も多数ある。

 危険と背中合わせで、余暇もなく日夜奮闘している医療従事者や、コロナで職を奪われ、衣食住もままにならない困窮者が多数いる状況を考えると、一時中止を機に、Go-Toキャンペーンの見直しが必要だ。「関連:12月15日

 

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