新型コロナウイルス感染者が、昨日は、遂に3000人を突破した。重症者、死亡者も段々増えてきており、不気味な状況になっている。
政府や自治体は、しきりに、不要不急の外出を控え、3蜜を避け、マスクの着用、丁寧な手洗いの励行、他県にまたがる移動を極力避けるよう訴えている。
これに対し、多くの人は素直に受け入れもっぱら自粛に努めているが、一向に変わらないのが、自粛とは正反対のGo-Toトラベルによる遠方への移動だ。
さすがに、札幌、大阪は、Go-Toを一時中止して、市内外の移動を抑えているが、東京、名古屋については、現在検討している最中のようだ。
菅義偉首相もこの両都市の検討結果を待って、若しかしたら、明日当たりから東京、名古屋についてもGo-Toトラベルの一時中止指令が発せられるかも知れない。
もし、そうなると、主要都市が一時中止になるので、Go-Toトラベルの経済効果はぐっと縮小することになる。
いずれにしても、政府のGo-Toトラベルの一時中止の判断は未練がましい。慎重に対応していると言えば聞こえが良いが、言葉を変えれば決断力が乏しいとも言える。
やるなら今!というキャッチコピーがあるが、新型コロナウイルスの感染拡大が急ピッチで進んでいる今、菅首相が、まさに政府虎の子のGo-Toトラベルをスパッと中止すれば、国民に首相の決意が届き、国民はいっそう協力する意思を固めるだろう。
しかし、菅氏の性格か、本人は粘り強いと思っているのかも知れないが、他人の目から見ると優柔不断に見られても仕方がない。
話は、それるが、あの学術会議の6名外しで、その理由をまったく説明しない態度は、世の中はそれで通ると思い上がっていることもあるが、優柔不断な性格がそうさせているとも言える。
このような、菅首相に対して、世論は急速に支持率を下げている。毎日新聞の世論調査は、まだ、就任して3か月なのに、支持率は40%、不支持率49%と不支持が上回り、早くも落ち目になっている。
この厳しい事態に、ずるずるとGo-Toトラベルを引きずり、決断力を示せない菅政権は一気に厳しい局面を迎えている。「関連:12月12日」