正さん日記

世の中思いにつれて

Go-Toトラベル、12月28日から全国いっせいに一時中止 なぜ、今直ぐではないのか

2020-12-15 16:14:58 | 政治

 Go-Toトラベルが、12月28日(月)から来年1月11日(月)まで全国一斉に一時中止になった。

 昨日、菅義偉首相が、国民向けにテレビなどで「専門家のみなさんの意見を参考に決定した」と発表した。

 菅首相は、数日前まで、Go-Toトラベルの全国一律の一時中止については「考えていない」と述べていた。

 しかし東京が、感染者が600人を超し、全国の重症者が588人と過去最多となり、札幌、大阪などの医療機関がいっぱい、いっぱいになりつつある中で、ようやく重い腰を上げた感じだ。

 ただ、菅首相が、Go-Toトラベルの全国一斉一時中止に踏み切ったのは、感染者、重症者の拡大、感染防止分科会の忠告があったからだけではなく、最大の理由はメディアの世論調査で、菅内閣の感染防止対策が認められず、内閣支持率が大幅に低下したことに危機感を持ったからだと言われている。

 毎日新聞は、支持40%、不支持49%と不支持が支持を大きく上回り、NHK調査でも支持42%、不支持36%と前回より、支持率が大きく低下、不支持率が大きく上昇した。

 安倍晋三前首相時代から、支持率の動きに敏感な菅首相は、この急激な支持率の低下に驚愕して一も二もなく、あれほど停止に頑なだったGo-Toトラベルに急ブレーキをかけた。

 政府は、キャンセル料を50%補償することを決定したが、Go-Toトラベルにより徐々に業績が戻りつつあると言われる全国の旅行業者、ホテル、旅館などは再び厳しい局面を迎えた。

 しかし、今回の全国いっせい一時停止の決定は、11月26日に西村康稔経再相が「この3週間が勝負だ」と訴えたことと裏腹に、いかにも遅すぎたという意見が多数だ。

 さらに、「Go-Toトラベル自体、当初、新型コロナウイルス終息後に行う」はずだったのに、前倒しして実施したことが失敗の元だったと痛烈に批判する声も聞こえる。

 しかも、ここに至るまで、感染防止分科会をはじめ医療者等からの「Go-Toトラベル一時中止」の提言を尻目に、菅首相が少しずつ結論を先延ばしして「もたもた感(菅)」があったことは、政府に対する信頼の低下に繋がっている。

 また、今回の全国いっせいの一時中止は、なぜ、12月28日からなのか。「感染急拡大の今直ぐ!」必要ではないのか。

 その理由は、準備期間が必要とのこと。それはない。札幌、大阪などはその日の内から一時中止した。

 結局、菅首相は、未練がましいのだ。まだ、新内閣ができて3か月なのに、これで新型コロナで厳しい状況を乗り切っていけるのか。危うさを拭えない。「関連:12月13日

 

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