臨時国会閉幕を明日9日に控え、野党は「桜を見る会」疑惑が解明されていないとして、40日間の会期延長を要求したが、政府・与党はこれに応じず、疑惑が解明されないまま年を越しそうだ。
この問題については、不明瞭な点が多く、官邸が招いた人の名簿や、安部昭恵夫人が招いたとする名簿が隠され、さらに安倍晋三首相が招待した不良会社のジャパンライフ元社長と安倍氏との面識の有無、安倍首相後援会の前夜祭における安倍氏側の支出疑惑など解明されていない。
また、「桜を見る会」に出される飲食を一手に引き受けている業者が、安部昭恵氏と昵懇の仲で、税金を使っている催だけに利益誘導の可能性についても疑念を持たれている。
政府・与党は、臨時国会閉幕により、「桜を見る会」の幕引きを目論んでいるようだが、安倍氏の疑惑問題がまたもうやむやの内に持ち越されるのかとうんざりする。
今まで、森友学園の超安価での土地売買、加計学園の獣医科認可について、安倍首相や、昭恵夫人の口聞きがあったか否かを中心に、公文書廃棄や隠蔽など不明瞭な問題が解決しないまま何年も持ち越している。
これに「桜を見る会」問題が加わって、これで安倍首相に関わる疑惑解明残しが3件になった。
安倍首相は、先に憲政史上最長の首相在任期間となったが、例えば森友問題で責任を取っていればこんなに長くはならなかった。
疑惑を抱えたまま、他の人よりましという理由で長期政権を担ったところで何の意義があるのだろうか。「関連:12月3日」。