正さん日記

世の中思いにつれて

我田引水の「桜見る会」、公費で違反行為の疑い

2019-11-13 10:12:33 | 政治

 時の首相が主催する「桜見る会」が、自民党議員の後援会活動のような状況を呈していると野党が指摘した。

 自民党議員に出席者枠を割り振りし、出席者は家族や知人同伴もあって段々数が増えている。安倍氏が首相にカムバックした2014年は凡そ14000人だったが、今年は18000人にもなった。

 費用は国費から出ており、予算枠は毎年1700万円だが、実際にはこの何倍の経費を使っている。今年は5500万円というから予算の3倍以上になっている。

 「桜見る会」は、1952年吉田茂首相当時から始めたらしい。例年ヤエザクラが見頃となる4月中旬頃に新宿御苑で公的行事として開催されている。

 招待客の対象は、各界において功績、功労のあった方とし、皇族、元皇族、各国大使等、衆・参両院議長及び副議長、最高裁判所長官、国務大臣、副大臣及び大臣政務官、国会議員、認証官、事務次官等及び局長等の一部、都道府県の知事及び議会の議長等の一部、その他各界の代表者等となっている。

 しかし、安倍晋三首相になってから、どうも自民党議員に割り当てられる数が多くなり、各議員は、後援会のメンバーなどに招待状を配っているようだ。

 安倍首相も、選挙区の後援会が「桜見る会」をメインにツアー形式で、多数の支援者を東京に呼び寄せているようだ。

 親分がそうなら子分もと、この「桜見る会」を利用して後援会の人達が上京していることが想定される。

 野党は、内閣府がまとめた招待者名簿の開示を求めているが、内閣府は「保存期間1年未満の文書だった」として既に廃棄したとしている。

 しかし、総務省などは同様の文書を「保存期間10年未満」として扱っていると説明、内閣府との食い違いが露呈した。

 またも文書隠蔽の疑いがあり、森友・加計問題などで指摘された公文書管理が相変わらず整備されていないことを示している。

 自民党の二階俊博幹事長は、招待者を議員に割り振るのは当然だとうそぶいているがとんでもない認識違いだろう。

 取り分け、安倍晋三首相の後援会関係者の多数参加は「公私混同疑惑」で、公費を使った「公職選挙法違反」との指摘もある。

 野党は、この問題について委員会で集中審議を求めているが、与党側がこれを拒んでいる。

 この種の集まりは、天皇,皇后が主催する春、秋の2回の「園遊会」があり、これの招待者の基準は、「桜見る会」と余り変わらないのではなかろうか。

 「園遊会」があり、高額の税金を使う「桜見る会」はこの際止めにするか、続けるのであれば、もっと規模を縮小し、招待者も国民が納得できる基準に沿って選ぶべきだ。

 またも安倍首相の、「公職選挙法違反」まがいの疑惑に対しては、この際、はっきり白黒つける必要性がある。

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