衆議院議員選挙は、自民党の圧勝に終わった。ただ、連立を組む公明党が議席を減らし、与党としても手放しで喜べないようだ。そのためか、選挙が終わった後、安倍晋三首相に笑顔は見られなかった。
野党も選挙直前、突如、民進党が小池百合子東京都知事が作った希望の党へ合流したが、小池氏の排除の論理に反発した議員の内、枝野幸男氏がリベラルを名乗って立憲民主党を設立した。
選挙結果は、希望の党が、小池人気が失速して伸びず、立憲民主党が野党第1党になった。一方、希望の党を嫌い無所属で立候補した前議員は、岡田克也氏を中心に無所属の会を作り、前民進党議員を接着する役割を担うとのことだ。
他党では、共産党、日本維新の会は議席を減らし、社民党は議席を維持、日本のこころは議席を得られなかった。
結局、与野党の勢力は、選挙前とほとんど変わらないが、野党では民進党が分裂、保守とリベラルに分かれたことが選挙前と大きく変わったことだ。
野党第1党になった立憲民主党は、過去の野党第1党の中で最も少ない勢力だが、今後、保守とリベラルがはっきりした中で、国民の40%は居ると推測されるリベラル勢力をどの程度伸ばすことができるか試練となる。「関連:10月23日」