正さん日記

世の中思いにつれて

最後のスペースシャトル・アトランティスが無事帰還

2011-07-22 16:56:58 | 世界

 アメリカNASAによる最後のスペースシャトル・アトランティスが、国際宇宙ステーションに物資を運び終え、21日午前5時57分(日本時間同日午後6時57分)アメリカ・フロリダ州のケネディ宇宙センターに無事着陸した。

 

 1981年に初飛行したシャトルは、30年間で135回飛行し、日本人7名の飛行士を含め、16カ国355人の宇宙飛行士を乗せ、世界の宇宙開発をリードし続けてきた。しかし、1986年にチャレンジャーが打ち上げ73秒直後に爆発、7人が死亡した。また2003年には、コロンビアが大気圏突入後に空中分解し、またも7名の宇宙飛行士が犠牲になった。

 

 このような経緯を踏まえ、安全性を第一とする方針から、ハードとソフト面で万全を期すための経費が嵩み、現在では、1回の飛行で7億7,500万ドル(約620億円)の費用を要し、財政難のアメリカとしては、2004年1月、息子ブッシュ大統領が、シャトル退役と、民間ベースによる新宇宙船計画を発表した。

 スペースシャトルの終焉により、アメリカは、民間主導で開発中の宇宙船が完成するまで、宇宙への人の輸送手段を失い、ステーション(ISS)へはロシアのソユーズ宇宙船に依存することになる。

 

 アメリカの新宇宙船が完成するまで、人を乗せたロケットの保有国は、ロシアと中国の2カ国になった。取り分け中国は、2003年10月に宇宙船「神舟5号」で米ロに続き独自の有人飛行に成功、伸び続ける経済力を背景に様々な宇宙開発を目論んでいるが、中国の場合は、軍事部門との関係が強く、内容については闇に包まれている部分が多いようだ。

 比べて、我が国では、アメリカ以上の借金財政の現状から、有人ロケット計画どころではなかろう。「関連:7月9日

 

「写真:21日早朝(日本時間同日夜)、フロリダ州のケネディ宇宙センターに着陸するスペースシャトル・アトランティス=AP 右は着陸した最後のスペースシャトル「アトランティス」の前で消防士たち(両側)と写真に納まる乗組員=21日、米フロリダ州のケネディ宇宙センター(ロイター)」

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